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怪奇三昧―英国恐怖小説の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784778037604
  • NDC分類 930.27
  • Cコード C0097

出版社内容情報

圧倒的なバトルサスペンス! 待望のコミック化!!

読書のなかでも、「恐怖と戦慄」を味わう愉しさはまた格別である。怪談、怖い話を愛する著者が、20世紀初頭、英国怪奇小説の黄金時代を築いたアーサー・マッケン、アルジャノン・ブラックウッド、ダンセイニ卿、M・R・ジェイムズら巨匠たちの数奇な人生と、「恐怖」の真髄を語り尽くす。名著『恐怖の黄金時代』に新たに書き下ろし、翻訳を大幅に加えた増補改訂完全版。英国怪奇小説を終生愛してやまなかった伝説の幻想作家H・P・ラヴクラフトの名篇「名状しがたきもの」「夢魔十夜」「忘却の国から」等の新たな翻訳も収録。怪奇小説好きはもちろん、ホラー映画&漫画ファンも必読のブックガイドである。カバーイラストは、荒木飛呂彦氏描き下ろし!

【編集担当からのおすすめ情報】
『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦氏書き下ろしカバーイラスト収録。

南條竹則[ナンジョウタケノリ]
著・文・その他

目次

第1章 四大の使徒―アルジャノン・ブラックウッド
第2章 セント・ジョンズ・ウッドの市隠―アーサー・マッケン
第3章 師匠と弟子―ダンセイニ卿とラヴクラフトについて
第4章 ケンブリッジの幽霊黄金時代―M.R.ジェイムズその他
第5章 霊魂の交わるとき―メイ・シンクレア
第6章 レドンダ島の王たち―M.P.シールとジョン・ゴーズワース
第7章 魔の家を見し人は―H.R.ウェイクフィールド
第8章 思いがけぬものを求めて―リチャード・ミドルトン
第9章 付録・翻訳

著者等紹介

南條竹則[ナンジョウタケノリ]
1958年東京生まれ。作家・翻訳家。東京大学大学院英語英文学修士課程修了。学習院大学講師。『酒仙』(新潮社)で第五回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みや

33
20世紀初頭に活躍した英国怪奇作家に纏わるエッセイと新訳の名篇を収録したブックガイド。あらすじだけでも伝わってくる、薫り高いゴシックの世界。静謐で冷厳で仄白くて薄ら寒い。耽美で蠱惑的な単語の数々に陶然としてしまう。日本や米国のホラーとは異なる妖しい空気感、気品漂う様式美に永遠に溺れていたくなった。レドンダ王の王位継承問題など、作家達の人生そのものも興味深い。ラヴクラフト以外は知らない初学者の私だが、豊富な紹介作品と逸話に知的興味と好奇心を刺激されながら楽しめた。荒木飛呂彦先生の表紙が最高にスタイリッシュ。2019/08/26

hydrangea

16
怪奇小説の巨匠たちの紹介・ガイドブック的な内容。ブラックウッドやマッケン、メイ・シンクレア、HPLといった代表的な作家の作品や背景について興味深い内容がコンパクトに纏められています。荒木氏による表紙イラストもまた雰囲気を醸し出していて良いですね。レドンダ島のお家騒動?は、非常に人間臭い出来事で、外野から見ている分には面白い限り。当の御本人達がどこまで入れ込んでいるのかは判りませんが...。2014/04/20

miroku

16
南條竹則氏の『猫城』が好きなのだが、この猫町の系譜が明らかに。ブラックウッドの『猫町』→朔太郎『猫町』→『猫城』と続くのだ。ブラックウッドっていのはスゴイねぇ。2013/08/18

歩月るな

10
恐怖小説の世界。その語り口に泣ける本でもあった。マッケンについての話は本当に胸に来るものがある。これについては先に『夢の丘』を読んでおいたのは正解だった。他の作品については紹介程度なので。作家紹介っても、その時代を生きていた人々の人生、ほんとに色々ですもの。読みたい本が増える増える。しばらく私にとってとっても重要な本になりそうです。ちなみに表紙イラストは荒木センセー! 遠巻きにも誰の絵か解るから凄い。カラーも勿論良いのだけれど、カバーを外した装丁がオシャレ。私も「思いがけぬものを求めて」生きたいと思う。2015/08/05

misui

6
『恐怖の黄金時代』増補改訂版。ブラックウッド、マッケン、ダンセイニとラヴクラフトなど、黄金期の巨匠とその周辺の作家を紹介する。戦慄を生み出すという意味では怪奇作家と詩人はほぼ重なるところがあり、自然と本書は文士悲惨伝の様相を帯びているが、優れたガイドによって安閑と読み進めることができる。未読既読にかかわらず作家の数奇な運命を辿るのは楽しかった。また、巻末に付された翻訳ではラヴクラフトの詩人的想像力が炸裂した「夢魔十夜」「忘却の国から」が素晴らしい。ラヴクラフトの作品で真に戦慄したのは初めてかもしれない。2018/05/18

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