出版社内容情報
あたし達はハチ。蜜を求めて、花を呼ぶの。
自分に自信をもてず相手の望むことを探ってばかりの小松に、不満を募らせるサクラ。ほんの小さなズレや誤解が、やがて大きな歪となっていく。そこにサクラの元彼・遠藤と、刹那的に生きる美貴が加わり、二人の心のスキマに入り込んでいく……。心情が激しく複雑に交差する女神と下僕の恋愛譚、ここに完結!
誰もが通過してきたこじらせた日々。他人からどう見られるか、気になって仕方がなかったあの頃――。 舞台はゼロ年代の東京。ルッキズムにもとづく「スクールカースト」がはびこる高校生活。モテか非モテかがモノをいう、過酷な世界。本作は、さえない男〝小松〟が、クラスの人気者である〝さくら〟に恋をし、ひとりの男として、人として成長していく物語。連載当時、「モテバイブル」や「男版ハッピー・マニア」と称される事もあった。
今現在、学生生活を送る読者にも、共感の嵐が巻き起こるかもしれない。そして、ときを経て大人になった読者には、あの時代はどううつるだろうか。高校生の恋愛を通じ「どうにもならない心の綾」を描いた名作が連載時の美麗なカラーページを再現し、完全版(全4巻)として蘇る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
23
小松の見事なまでの空回りは、その逆をイメージすることで男性対象の恋愛講座として成立している。と同時に、空回りから見えてくる小松のピュアさが女性達への恋愛講座としても成立するのが、この漫画の懐の深さだろう(男と女、どちらもがハチであり花でもある、ということ)。何より、恋愛学がハウツーだけに留まらず、ドラマの面白さに直結していることこそが『花とみつばち』の凄さだ。安野モヨコのあとがき解説を読むと、さらにその凄さを理解できる。面白い!2025/03/20
室田 尚子
0
実は安野モヨコ、好きじゃない。(特に絵柄が)どうしても馴染めないので全然読んでこなかった。この作品はKindle Unlimitedに1・2巻があったので暇つぶしに読んでみた。結末が気になったので3・4巻を買ってみたが、結論、買ってよかったと思った。相変わらず好きじゃないのは変わらないけれど、やはり時代を移しとる術はすごい。巻末にあるあとがきを読むと、かなりクレバーな人だということがわかる。一流の漫画家というのはやはりそうなる理由があるのだ。2026/02/24




