内容説明
この本で取り上げたのは、猟師が自ら料理を提供する店である。単にジビエ料理を出す店は日本国中に数多くあるが、猟師が直接営む店となると実は限られている。そのような店を対象に選んだ理由は、決してグルメ指向ではない。ジビエ肉を仕入れて使えば簡単なのに、何故わざわざ楽ではない猟をしてまで他者に提供するのか。その理由を探ってみたかったからだ。
目次
第1章 百獣屋然喰―尾張名古屋のジビエ料理
第2章 山海里―北陸の幸満載
第3章 CRAFT WORKS ER―肉だけじゃない!骨も皮も活かす
第4章 猪ゲルゲたこゲルゲ―パンクなたこ焼き屋
第5章 RYUO―ととろの森
第6章 GABAIいのしし食彩―佐賀はガバイ婆ちゃんだけじゃない!
第7章 ジビエ猪耳鳥―猟師の学校
第8章 L’OSTAL―加賀百万石ジビエ
第9章 狐里庵―元祖女猟師
著者等紹介
田中康弘[タナカヤスヒロ]
1959年、長崎県佐世保市生まれ。島根大学農学部林学科、日本写真学園を経てフリーランスのカメラマンに。20年以上にわたって、秋田県阿仁村のマタギを取材し続け、それをみずから執筆した『マタギ』にて作家デビュー。日本全国の狩猟関係者を取材し、彼らと行動をともにしつつ、狩猟文化、日本人の食文化などを追い続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
34
著者のマタギの本に感動したのを覚えている。食文化の一つとして、「猟師」という絶滅間近な存在に対する敬意と、閉鎖的な仲間社会の長短の巧みな分析におお、と思った。自分が「ジビエブーム」にもつもやもや感がこの本のおかげで少し解決した感じ。1頭に高額の補助金を約束する「害獣駆除」という名の大量虐殺を批判する姿勢はまさに同じ気持ちです。世界中で起きている野生動物と人の摩擦。けれども絶滅させてはすべてが終わってしまう…。現場を知っているライターによる、とても勉強になった一冊です。2021/05/21
あかぽち
8
田中さんが紹介されてる猟師さんて、獲物に対する敬意を感じます。みんな無駄なく消費されてる。我が町の一部の猟師さん達に読ませたいよ(・´з`・) どのお店も美味しそう。でも北海道のお店がないのが残念だー。ぜひとも載せて欲しいです!2016/07/02
みのにゃー
6
猟師がやっている食堂を9軒紹介。これは・・・是非行きたい。せめて近いところだけでも。美味しそうな料理だけでなく解体の写真もたくさん載っているので苦手な人は要注意。でも食いしん坊の人は平気に違いない(笑)。2016/09/15
Kazyury
4
リアルな猟師像を垣間見ることができたし、それぞれのお店の料理は本当においしそう。 ただ、あのつぶらな瞳の鹿に止めを刺す覚悟を持てるか、否かは大きな分水嶺。リタイアしたら猟師になろう、なんて言ってたけど、他の命を奪うには軽薄に過ぎた。 とはいえ、他の命を奪っているのは日々の生活で誰もが既に実践済みなのだから、自ら手を下すか、他者にお金を払ってやってもらうのかの違いでしかないのだが。 そういった文脈で何なのだが、今日の夜食は餃子(豚のひき肉)を美味しくいただきました。 リタイア後については留保、ということで。2017/12/01
チョビ
4
正直私も「まずい」ジビエしか食べたことのない人種です。新鮮なものはやはり何でも美味しいんでしょうなあ。家畜にしても。それにしても、真剣にこの職に従事する人々は美しい。特に丹沢は普通にハイキングコースでありながらも狩猟の場。いろいろ肝に銘じて登りたいものです。2016/06/05
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