もっと知りたい日本史(のこと)<br> 戦国時代の軍師たち

電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり

もっと知りたい日本史(のこと)
戦国時代の軍師たち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784777823529
  • NDC分類 281
  • Cコード C0021

内容説明

「軍師」はいなかった。けれど…侍の時代にいわゆる「軍師」は存在しなかった―しかし、常に死と隣り合わせの戦国の世において戦に勝ち生き残る確率を上げる存在はたしかにいた。

目次

第1章 室町~戦国時代の軍師たち(伊勢貞親―忠誠心を梃に将軍親政を目論んだ高級官僚;太田道潅―超エリート教育を施された扇谷上杉氏の家宰 ほか)
第2章 織豊時代の軍師たち(蜂須賀彦右衛門―苦労人故に可能だった情誼の交渉術;竹中半兵衛―伝説に彩られた「軍師」は、秀吉の一武将だった ほか)
第3章 関ヶ原の戦いの軍師たち(黒田長政―「軍師」の子、唯一度の謀略で家康勝利の黒幕となる;長束正家―豊臣軍の兵站を支えた「算勘」の職人 ほか)
第4章 江戸時代の軍師たち(大野治長―豊臣家最後の「軍師」とされた人物の実態;本多正信―「謀臣」は側近テクノクラートでしかなかった ほか)

著者等紹介

樋口隆晴[ヒグチタカハル]
1966年生まれ。陸戦専門誌「PANZER」編集部員を経て、フリーの編集者・ライター。戦国史のみならず近現代戦にも詳しい

河合秀郎[カワイヒデオ]
東京都練馬区出身。1995年頃から歴史系・軍事史系の雑誌で、日本の戦国時代を中心にした古代から20世紀半ば頃までをテーマに、人物や事件の検証記事を執筆

橋場日月[ハシバアキラ]
1962年大阪府出身、歴史研究家、作家。独自の視点で史料から新解釈を導き出す。歴史雑誌各誌に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サケ太

23
一人一人は興味深く読んでいたが、『名将言行録』、『武功夜話』、軍記ものの引用が多くみられ、最新の人物像に沿っているのか疑問もちらほら(勿論、書いている人によっては沿っている部分もある)。人物たちの大枠、どんな風に見られていたのかを掴むには良い本かと。2020/01/26

六点

11
総論と各論の間に深い、物凄く深い断絶がある稀有な本である。総論で樋口隆晴氏が「軍師はいなかった、けれど…」と述べているにもかかわらず、鍋島直茂を「軍師としての才能を自分のために利用した」だの、『名将言行録』や軍記物を引用し、『武功夜話』まで引っ張りだす橋場日月氏の間の暗い深い河は、読者をして暗澹たらしめる物がある。編者及び河合秀郎氏に申し訳ないが、「半額にしてくれ、若しくは樋口氏と河合氏が全部書いてくれ」と言いたくなる。読んでいて憂鬱になってしまった。あ、「講談代替物としての歴史本」好きにはお勧めですよ。2020/01/22

スプリント

8
時代小説やゲームなどで軍師像が作られてしまったせいもあり、軍師という言葉が独り歩きしていますが、史実ではどうだったのかを知るには面白い本だと思います。2020/10/05

ソノダケン

4
「半兵衛の軍師としての令名は、稲葉山城奪取の針小棒大な過大評価に始まるものであり、その後の働きは軍師どころか参謀ですらなく、まして宰相などでは断じてない、ひどく平凡なものだったと言ってよいだろう」 軍師幻想をバッサリ斬り捨て、なかなか痛快。元ネタである諸葛亮だって単なるテクノクラートなのだが、神秘的な軍師様に憧れる文化の悪影響は、現代のラノベなどにも及んでいる。2020/02/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14533086
  • ご注意事項

最近チェックした商品