粛清で読み解く世界史

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粛清で読み解く世界史

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784777821846
  • NDC分類 222.004
  • Cコード C0022

出版社内容情報

十字軍、ロベスピエール、レーニン、スターリン、劉邦、朱元璋、毛沢東……。歴史上の名だたる権力者たちは、なぜ多くの人命を奪ったのか? 彼らの凶行を「残酷だから」のひと言で片付けていいのか? 彼らが手を血に染めた経緯を追いながら、16の「歴史法則」と12の「粛清の論理」を抽出。大規模な粛清事件の背後にある論理と、血なまぐさい事件を通じて見えてくる歴史を動かす法則をまとめました。歴史上の粛清事件を軸に、歴史・人間社会のあり方・日本人が向き合うべき民族性の違いを浮き彫りにする、世界史の鬼才・神野正史の野心作。

神野正史[ジンノマサフミ]
著・文・その他

内容説明

古代から現代まで世界史を創った名だたる権力者たち。彼らはなぜ多くの者たちの命を奪ったのか。世界史の鬼才・神野正史が、「粛清」という名の生殺与奪のメカニズムに迫りながら、世界史を読み解く野心作。現代に通じる人間社会・組織のあり様がつかめ、異文化との向き合い方が見えてくる。学生からビジネスパーソンまで必読!の一冊。

目次

序章 大国の歴史から見えてくるもの―表面的な変化に騙されて本質を見誤るな(19世紀の覇者はイギリス、20世紀はアメリカ。中国は21世紀の覇者たる資格はあるか!?;「世界の中心」と豪語する国で繰り返された血で血を洗うがごとき殺戮と粛清の歴史)
第1章 中国における粛清の深層―粛清は王朝安定のためのカンフル剤。一瞬でも躊躇ったほうが殺られる社会(喰うか喰われるか、殺らねば殺られる!中国の凄惨な粛清の歴史はここより始まる!;劉氏を守るために吹き荒れた粛清は、劉氏を亡ぼすための粛清となって生まれ変わる ほか)
第2章 ヨーロッパにおける粛清の実相―人種差別する“戦闘民族”が神に殉じて実行した粛清史(“肌の色で人種を差別する”という蛮行を人類史上初めて始めた民族の無慈悲な「粛清」;“最凶ウイルス”を封印していた結界は破れた!以降、すさまじい災厄が世界を襲う! ほか)
第3章 粛清の怪物、爆誕す!―中国の粛清と欧州のイデオロギーの融合がもたらした凶事(数千年にわたって粛清の歴史を歩んできた中国はついに人類史上最悪の怪物を生み出した;“裸の皇帝”となり果てた毛沢東は人民5000万人を飢餓地獄に叩き落とす ほか)
結章 粛清から何を学ぶか―知識を得ることは学問の門前、得た知識をどう活かすかが学問の本髄(“知らずに犯した罪”に寛容なキリスト教と“知らずに犯した罪”は罪深いと教える仏教;ユーラシア大陸の東の果てに生まれた中国と西の果てに生まれたヨーロッパの意外な共通点 ほか)

著者等紹介

神野正史[ジンノマサフミ]
河合塾世界史講師。世界史ドットコム主宰。学びエイド鉄人講師。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。歴史エバンジェリスト。1965年名古屋生まれ。既存のどんな学習法よりも「楽しく」「最小の努力で」「絶大な効果」のある学習法を永年にわたって研究し、開発。自身が運営する世界史専門のネット予備校「世界史ドットコム」は、絶大な支持を得る超人気講座に。また、「歴史エバンジェリスト」としての顔も持ち、TV出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修なども多彩にこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

17
河合塾世界史講師によるお腹いっぱい世界史粛清史。まあ、そんなに特別なことは書いてなく、中国ロシアカンボジアフランス等等普通に粛清の歴史なんだけど、大陸やヨーロッパに特有なものという記述が目立ってて、そうかなあと疑問には思った。親鸞の、誰でもそういう立場になったら何百人でも殺す。殺してないなら、たまたまそういう立場になかっただけというやつ。まあ、日本は島国だから人口も範囲も限られるから、大規模な粛清になりえないというんなら、そりゃそうかもしれないけど、人間そんなに変わらないからさ…。2019/08/24

crr(月雄

7
☆5 A 粛清というテーマを基に各国の成り立ちを追っていく内容。面白いと感じた点も多く、夢中になって読む事ができた。インディアンの描写や十字軍の描写など、西欧各国の人間は悪魔かと思う。人間はなんと残酷なのか?世界はなんて残酷なのか?こういう感覚は『ジェノサイド』以来の衝撃。しかし、それに対してもっと知りたいと思ってしまっている自分に対して、人間の怖さというか自分の中の残酷さに対する怖さを感じた。2018/12/10

金吾

6
日本史にはほとんどない粛清から見た世界史で、特に中国と白人に焦点を当てています。大きく一連の話に触れており読みやすい本です。習近平の中国を念頭に話を導いています。2020/03/21

俊毅安村

2
専門的な歴史本としてではなく、大学受験位の知識から少し掘り下げたり、面白く覚える読み物としては、良いかもしれませんが、勢い優先の印象を受けました。 中国、欧州、現代中国と粛清から歴史を語るという視点そのものは面白いですし、中国では、旧政権関係者を一族丸ごと皆殺しを図る族滅をしてみたり、新たな皇帝が生まれれば共に頑張ってきた家臣を殲滅したり、欧州では宗教的な殺戮、ポピュリズムや社会主義による殺戮など枚挙に暇なしになりますが、人種差別を民族性の一言で全て片付けようとしたり大雑把な部分が多いかなと感じました。2018/12/30

オールド・ボリシェビク

1
ヘイト本かと思ったがさにあらず。中国、フランス、ロシアの粛清の歴史を辿り、教訓を学ぶ。著者は予備校の先生。だからわかりやすいのか。2018/10/15

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