内容説明
物件も住む人も急増しているシェアハウス。これは地縁・血縁意識の薄い都市部に特有の現象なのか。それともコミュニティの新しい形なのか。実際にシェア生活をしている著者2名が、さまざまな様式のシェア物件に住む人々に取材して考察した、日本のリアルが見えてくる、軽妙で知的なドキュメント。
目次
第1章 シェアハウスって、なに
第2章 シェアハウスが流行るワケ
第3章 シェアハウスをのぞき見しよう
第4章 なぜ私たちは、シェアハウスを選ぶのか
第5章 結婚したって、シェアハウス?
第6章 シェアハウスのゆくえ
著者等紹介
阿部珠恵[アベタマエ]
1985年、山口県下関市生まれ。東京都立大学人文学部社会学科卒業
茂原奈央美[モハラナオミ]
1985年、群馬県邑楽郡生まれ。早稲田大学教育学部教育学科教育心理学専修卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
48
ヤバいシェアハウスに住んでみたくなった。しかし自分の荷物は減らさないとどこでも迷惑かけるだろうな。2012/12/02
ワダマコト
40
世にあたらしい概念が出てくると、「あり」「なし」論争がはじまるのが常だけれど、最近は「どっちでもいいんじゃない」というのが僕のスタンスだ。これはシェアハウスにも同じことを思っている。というのも、土俵の外からあーだこーだ言う人は結局経験したことのない人たちばかりだから。実際にシェアしている人たちは「一生シェアし続けるとは限らない」「おもしろいからやってみている」など、とても柔軟な考えで行動している。これが一番いいスタンスだと思う。周りに左右されず、自分がいいと思ったら経験したり、軌道修正したり。2014/01/15
壱萬参仟縁
27
僕よりも一回り以上年下の20歳後半の人達。 ちょっと価値観が違うな。 シェアハウス(SH)で性行為というのは 抵抗あるな(35頁)。 プライバシーというのはどうなるのか。 中年のおっさんからしてもちょっとそれは 抵抗あるなぁ。 都会の若者がなかなかお金に大変で 協同生活というアイデアはいいと思う。 しかし、私はそもそも都会には住まない。 田舎ではシェアハウスどころか、 空き家だらけだからなぁ。 どうも20代、せいぜい、アラサーぐらいの 世代が緊急避難的に使う装置だと思える。 一方で、便所飯だよぅ。 2014/05/13
ひろ☆
23
シェアハウスのメリット、デメリット。テーマ型のシェアハウスもあるんだ。プログラマーたちの集まりやトーキョー馬場大学。共同で住むからルールも必要だけど、厳しいルールだと、窮屈だし、それを受け入れられる人たちだとうまくいくんだろうな。2014/01/21
Humbaba
15
何に価値を置くのかということは,時代とともに移り変わっていく.一昔前であれば,一人の空間を持つということは非常に重要視されていた.しかし,それよりも他の人とつながることのほうが価値を置くという人が増えてきている.2013/04/04