出版社内容情報
電気、磁力、熱――私たちの身の回りは、目には見えないさまざまなエネルギーによって支えられています。朝スイッチを入れると部屋が明るくなり、冷蔵庫は食べ物を新鮮なまま保ち、スマートフォンは情報を集めたり人とつながったりすることができます。こうした当たり前の便利さの裏側では、電気や磁力、熱のはたらきといったエネルギーが休むことなく活躍しています。しかし、学校の授業や日常生活の中で、それらを「実感」をともなって理解する機会は、意外と多くありません。
本書では、そんな目に見えないエネルギーの存在やはたらきを、「実験」を通して実際に感じられるよう工夫しています。特別な装置や難しい知識がなくても、身近な材料を使って取り組める科学実験を数多く紹介しているのが特徴です。
たとえば、コピー機の仕組みを静電気で再現する実験では、電気の力がどのように紙や粉を引き寄せ、形や情報を写し取るのかを、目で見て確かめることができます。また、金属パイプと磁石だけで挑戦できる磁石の浮遊実験では、触れていないのに物が支えられるという磁力の不思議さに、きっと驚かされるでしょう。さらに、材料を混ぜるだけで熱が出る不思議な粉の実験では、化学反応によって熱エネルギーが生まれる様子を、安全に観察することができます。
どの実験も、子どもと大人が一緒に家庭で楽しめるように、準備や手順がわかりやすくまとめられています。結果を見るだけで終わるのではなく、「なぜこうなるのか」「どんな力がはたらいているのか」といった仕組みについても、やさしい言葉で丁寧に解説しています。本書は、遊びの延長のような感覚で科学に触れながら、子どもたちの「不思議だな」「もっと知りたい」という気持ちを引き出し、理科への興味や探究心を自然に育ててくれる一冊です。
【目次】
はじめに
第1章 電気の実験
[1-1] なぜ髪は風船にくっつくのか?
[1-2] コピー機の仕組みがわかる静電気の実験
[1-3] 静電気で発泡スチロールと紙くずをあやつろう
[1-4] 「動くストロー」の秘密
[1-5] 勝手におもりが動く「静電気ベル」の不思議
[1-6] 江戸時代の電気実験「百人おどし」
[1-7] ありふれたレモンが電池に変身
[1-8] 寒天で電気分解の実験
第2章 磁石の実験
[2-1] 最強の磁石ネオジム磁石
[2-2] 鉄粉で磁力線を観察しよう
[2-3] 磁石の磁界を調べる簡単な方法
[2-4] ネオジム磁石で物体浮遊実験
[2-5] 同じ極がくっつく?変な磁石の秘密
[2-6] 地磁気で電流発生実験
第3章 熱の実験
[3-1] 空気を入れるだけで温度が上がる!?
[3-2] 空気の力で火をつける!「圧縮発火機」
[3-3] 手作りカイロで「酸化」の熱を実感しよう
[3-4] お家でできる安全な熱力学爆発実験
[3-5] お湯でふくらむ魔法の袋
[3-6] 水が凍る瞬間を観察してみよう
さくいん



