出版社内容情報
書きやすくなったScala3、はじめるなら“今”がチャンス!
はじめの一歩はこの1冊から
Scalaは、Javaと高い互換性を持ちながら、関数型プログラミングやオブジェクト指向といった現代的なスタイルを取り入れた、柔軟かつパワフルなプログラミング言語です。これまでのScala(バージョン2系)は高機能なぶん記述が複雑で、プログラミング初心者にはやや敷居が高い言語とされていました。しかし、最新のScala3では記法が大幅に整理・簡略化され、PythonやRubyに近い感覚で読み書きできるようになったことで、入門者にも格段に扱いやすい言語へと進化しています。
本書は、そうしたScala3の進化を踏まえ、「これからはじめる人」に焦点を当てた入門書です。まず第1章では、Scalaがどんな場面で活用されているのか、その特徴や導入環境について丁寧に解説。続く第2章では、変数や条件分岐、繰り返し処理といった、プログラミング言語に共通する基本構文をScala3でどのように記述するかを、初心者向けのやさしいコード例で紹介します。
第3章では、Scalaの重要な柱のひとつであるオブジェクト指向について、クラス、コンストラクタ、継承、トレイトなどの概念を、Scala3のシンプルな構文を通して解説。プログラミングの中級者にも納得感のある構成です。
そして第4章からは、Scalaを特徴づけるもうひとつの側面である関数型プログラミングに踏み込みます。関数リテラルや高階関数、クロージャといった抽象度の高い概念も、図解や例を交えてわかりやすく整理されており、関数型に苦手意識がある方にも安心です。
第5章では、集合やリスト、マップなどのコレクションを取り上げ、Scalaでのデータ操作を豊富なメソッドとともに実践的に学べる構成になっています。第6章では、Scala3で採用された「式指向プログラミング」の考え方を詳しく解説し、「すべての処理が式であり、値を返す」というScalaならではの設計思想を体感できます。
最後の第7章では、Scala3から本格的に導入された「型クラス」「givens」「拡張メソッド」などの新構文を、初学者にも理解できる形で丁寧に解説。少し踏み込んだ内容ではありますが、これらを理解することで、Scala3が提供する高度で柔軟なプログラミングモデルの全体像が見えてくるはずです。
実際の開発現場でも使える力を、無理なく身につけられる構成になっています。授業や研修にも、独学にも最適の一冊です。
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