新潮新書<br> 「心の傷」は言ったもん勝ち

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新潮新書
「心の傷」は言ったもん勝ち

  • 著者名:中嶋聡【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 新潮社(2011/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106102707

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内容説明

「心に傷を受けた」と宣言したら、あとはやりたい放題。詳しい検証もなく、一方的に相手を加害者と断罪する――そんな「エセ被害者」がのさばっている現代日本。PTSD、適応・パニック障害から、セクハラ、痴漢冤罪、医療訴訟まで、あらゆる場面で「傷ついた」という言い分が絶対視されている。そう、「被害者帝国主義の時代」が到来したのだ。過剰な被害者意識はもうたくさん! 現役精神科医が示す処方箋。

目次

第1章 朝青龍問題と「心の病」
第2章 軽症ヒステリーの時代
第3章 セクハラは犯罪だろうか
第4章 理不尽な医療訴訟
第5章 被害者帝国主義
第6章 「辺縁」を生かす
第7章 精神力を鍛えよう

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

烟々羅

23
書いてる内容はごく真っ当で基本的。 この題名に惹かれて手に取る読者の多くは、前半八割で自分や知り合いの状況が特殊なものではない、理解できたと思うと同時に、後半二割の「ならばどうするか」を読んで「それができたら苦労はしないよ」と本を放り出したくなるんじゃないかな、骨子しか書いてないから。 だからといって、その先に踏み込むと個々人の宗教・思想ということになるし。これもまた難しい2012/11/16

saga

15
精神的に弱い現代人の問題を一刀両断という印象を受けた。小気味良いと思う反面、それは言い過ぎでは? と思うこともあった。精神医から見た人の弱さについての考察を期待して購入したのだが、セクハラを含めたハラスメントに関すること、医療訴訟の脆弱性など新たな視点を得られた。「被害者帝国主義」の章では、被害者・病人を世間が保護するという優位性を生かした(未必の故意を含め)行為に背筋が寒くなる思いがした。2013/08/16

issyi

6
まぁ…納得できるトコロもあるけど、不愉快な部分も……多数。    「昔はこうだった」とか「昔は良かった」的な言い方(お話)はあまり好きではない。「嫌だったらその場で言えばいい」って…言えれば困りはしない。それに、子どものころから、親や大人に素直に従うのがイイ子とされているのに、(年齢的に)大人になったからといって、上手に自己主張する(断る)コトが出来るとは到底思えないし…。2013/02/27

鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)

5
巧く「心の病」を利用して楽をしようとする人間がいるために、辛くても歯をくいしばって我慢してしまう人にさらに負担がのしかかってはいないか、という指摘には、なるほど、と思えるが、「女どもがうるさいことを言わずに触らせたりお茶ついだりしてくれてた頃は、こんなに世の中がぎすぎすしてなかった」と言わんばかりの部分、様々な依存症の存在を頭から否定してかかる部分など、首をかしげる内容も多い。この人の主張する「強さ」とは、どこか「社会的強者の狡さ鈍さ」と似てはいまいか。2010/09/10

銀木犀

5
ショッキングなタイトルだけど、著者の専門分野の精神科の話については納得した。心の病気にかかって休職したりするならこういう厳しいお医者さんに診てもらった方が本人のためになるし、不公平感は無いと思う。が、セクハラとかの話は別。今の痴漢への対応やセクハラ訴訟などに行きすぎがあるのは認めるけど、「今まではよかった」「潤滑油だった」というのは、我慢していた人がいたからこそで、何が問題なのかわかってないと思う。多方面の弱者思想や被害者マインドによる現象を書きたかったんだろうけど、詳しい方面にテーマを絞るべきだった。2010/05/09

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