内容説明
「微分」「積分」が、難解で理解できない人が多いのは事実です。学校で教える数学や物理が「受験用、学習用の内容」であり、「実用に供するための内容」とはズレがあるからです。本書は、「微積」を実際に使いこなすためのポイントを、初学者にも分かりやすく解説しています。
目次
「微分」は、「何のために」「どのように」「なぜ」役立つか
「ラグランジアン」はどのように使うのか
「積分」は「n次元」の「体積」
「加速度」は自らに由る
微分と積分は逆だった
世にも美しい「微分の規則」
「対数」は「掛け算」と「足し算」の橋渡し
計算ルール、たったこれだけ
「微分方程式」のエッセンス(線形性)
「微分方程式」のエッセンス(定数変化法)
「ポニーテール」を華麗に揺らす方法
「ラグランジアン」の源流をたどる
著者等紹介
中西達夫[ナカニシタツオ]
東京都出身。筑波大学大学院理工学系中退。その後、半導体開発、ゲームソフトウェア開発、オープン系システム開発に携わる。日本初の「リコメンデーション・システム」の導入をきっかけに、統計解析の世界へ入る。統計手法を応用したシステム開発、コンサルティングを手がけている。(株)モーション取締役。大妻女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゲオルギオ・ハーン
21
微積の本が読みたくなったので手に取った一冊。どちらかというと物理だったので難しかったが、面白いところもあった。例えば、ゲームでよく聞く物理演算だが、実は物理法則に則り過ぎると迫力などに欠けるのでゲームでは物理法則を崩したり、質量を見た目や実際よりも大きくしたりといろいろと工夫しているそうです。それで出来の悪いゲームだと敵味方が吹き飛ばされ過ぎたり、動きがぎこちないのか、と本題からそれて妙に納得してしまいました。ゲームを作るには物理法則もよく知らないといけないと分かり、面白かった。2022/10/12