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内容説明
現役時代の思い出のほか信仰や引退後の心境などを綴った珠玉のエッセイ集。著者にまつわる「ザ・加藤一二三伝説」の真相を自ら証言し自身の名局を厳選・解説するなど、誰からも愛される“ひふみん”の魅力が詰まった一冊。
目次
第1章 ザ・加藤一二三伝説(対局中に滝を止めさせた伝説;勝手に電気ストーブ伝説;食事は必ずうな重伝説 ほか)
第2章 加藤一二三のエッセイ(ファンとの交流;自戦記と観戦記;立会い ほか)
第3章 加藤一二三の名局(名局について;昭和39年第7期十段戦;十段リーグ入りの一局 ほか)
特別収録 加藤一二三 引退会見全文
著者等紹介
加藤一二三[カトウヒフミ]
1940年1月1日生まれ。福岡県出身。14歳でプロ4段、(当時の)史上最年少棋士・史上初の中学生棋士となり「神武以来の天才」と評された。2017年6月、77歳で現役を引退。現役期間は62年10ヵ月(歴代1位)。引退後は仙台白百合女子大学客員教授に就任。さまざまなバラエティー番組等に出演し、“ひふみん”の愛称で親しまれている。敬虔なキリスト教信者(カトリック)で、1986年、ローマ教皇から聖シルベストロ教皇騎士団勲章を受章。2000年、紫綬褒章、2018年、旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こまごめ
2
読了。加藤先生やっぱりブレない独自の信念のある方でこういう方は強いですね。今後も活躍を期待しています。また加藤先生を通して語られるカソリックの世界観というのもなかなか馴染みがないので面白いですね。2020/09/22
Butterfly
2
生活や棋士等の仕事の中で、自然に祈りや信仰について述べられていて、特別なものでは無いのだと感じた。私の年代は、地下鉄サリン事件に依って、祈る心はあっても宗教に対して警戒心を持つ部分がある。また、生活では良い事ばかりではない。"明日の事を思い煩うな"という言葉を、投げやりにならず、楽天的過ぎるのではなく暮らす事に触れられていて、新鮮だった。2019/10/16
Topo Gigio
1
文字からも彼の人柄が出てる本だった。彼のように自分らしく飾らない生き方が幸せな人生につながるのだと思う。2020/06/05
カラシニコフ
0
理知と慈愛に満ちた文章を堪能できました。加藤先生の魅力が凝縮した一冊です。加藤一二三伝説から始まり、将棋やキリスト教にまつわるエッセイ、自戦記(名局集)などに加え、引退会見を収録してます。やはり、良い音楽や文学、芸術作品は、心を豊かにするんだな、と感じました。聖書などにも興味を持ちました。2021/03/21