内容説明
Linuxはソース・コードがすべて公開されてはいますが、ドキュメントはほとんどなく、また、メーカーのサポートもないというのも事実です。そのため、Linuxを製品として適用する場合には、まず「Linuxカーネル」の仕組みを理解しなければなりません。「Linuxカーネル」の世界は奥が深く、実に高度な技術が多用されています。そこで本書では、カーネルを理解する上での基礎知識となるトピックを取り上げ、ソースコード・レベルで解説しています。
目次
第0章 カーネルを深く理解する
第1章 カーネルの世界へようこそ!
第2章 gccプログラミング
第3章 同期と排他
第4章 割り込み
第5章 PCI
第6章 ネットワーク・ドライバを読む
第7章 「Hello world」を追い掛ける
著者等紹介
平田豊[ヒラタユタカ]
職業プログラマー。1976年兵庫県生まれ。本業はファームウェア開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yshigeru
3
こういうのを最初に教えてほしかった。カーネルを触るに当たって一番の障壁は計算機の外の世界にあるデバイスとのやり取りだと思う。本質的に難しいのではなく、純粋なソフトウェアとは異質な世界なため難しく感じてしまう。この本では割り込みからPCIバス、NICのデバイスドライバと順を追って解説してありわかりやすかった。スケジューラやファイルシステムは扱っていないが、これらはどちらかというとアルゴリズムとデータ構造の世界である。文章はこなれていない。2013/09/20
baboocon
0
超速読で読了。2015/10/12
miwarin
0
ethのドライバを下っていき、物理の世界へ。デバイスドライバがC言語で書けるのはそれより下層が抽象化のために頑張っているからということがよくわかる。2020/05/28