目次
1 物理学から科学哲学へ(物理少年になる―ガモフ『1、2、3…無限大』;科学哲学への道―廣松渉「世界の共同主観的存在構造」の刺激;科学至上主義からの解放―広重徹「問い直される科学の意味」)
2 科学とは何か(はじめに;アインシュタインとモーツァルトはどちらが偉いか?;「科学」はscienceにあらず;ニュートンは「科学者」にあらず;「科学技術」は英語にあらず)
3 「科学技術」とどう付き合うか(思想的課題としての三・一一;「トランス・サイエンス」と「リスク社会」;三・一一以後の科学技術倫理;おわりに―CUDOSからRISKへ)
質疑応答(ジェネレーション・ギャップを越えて;科学哲学の意味;科学の進歩の象徴としての『鉄腕アトム』;科学者の社会的責任)
解説 専門的科学技術への一般市民の参画(人類の歴史と科学技術;専門的科学研究・技術開発と技術デザイン;関連事象に関する知識;科学史的な知の重要性)
著者等紹介
野家啓一[ノエケイイチ]
1949年生まれ。東北大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院科学史・科学基礎理論博士課程中退。東北大学大学院文学研究科教授、東北大学理事・副学長、同図書館長を経て、東北大学名誉教授。立命館大学客員教授。河合文化教育研究所主任研究員。元日本哲学会会長。専攻・哲学、科学基礎論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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