- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > TV映画タレント・ミュージシャン
- > ミュージシャンの本
内容説明
「僕らは、お金のことも、社会のことも、何も知らない子供だった」無人契約機でブラックリスト入り!?ライフライン断絶!!裏切る人間、協力してくれる人間、捨てられる人間、そして新たな生命…愛と人情劇まみえる青春サクセスストーリー。
目次
1章 バンド駆け出し貧乏時代(あてどないメンバーさがしの旅(IZAM)
人間凶器の丘バンドマン(NIY) ほか)
2章 どん底からの脱出(『一年計画』始まる(IZAM)
消費者金融とレコーディング(AOI) ほか)
3章 栄光への道(LUNA SEAのスタッフ?(IZAM)
ひきこもり狂奏曲(AOI) ほか)
4章 新たな幕開け(活動休止の理由(AOI)
家族の崩壊(NIY) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
91
かつて一世を風靡したヴィジュアル系バンドの自伝。メンバー3人のリレー形式語りは赤裸々で終始スピード感があって面白い。デビュー前の極貧生活は衝撃的で、ライフラインを止められても成功を諦めない気概が若々しい。『Promise Eve』の出来がいい理由も納得。デビュー後に関しても、無頓着な性格と制御不能なメジャーの歯車を鑑みると続かないのも必然。IZAM含め全員が月給45万ではやっていられないだろう。彼の両親とのエピソードがまた読ませる内容、ままごと結婚は語る余地もない。こんなに人間味溢れるV系本も稀だと思う。2024/05/24
澤水月
25
想像外の面白さ…彼らと同時期にアマバンで業界周辺におり見てきた光景同じ。近づいてくるダクション秤の掛け合い、売れるまでの貧乏、対バンアピ…90初頭にミニCDや色フライヤー自腹勝負に400万、デビュー始めは各自月給40万にまず印税400万とかナマい数字は(結局ダクション属さないと雑誌に載り全国に流通、TV出れない今でも)バンドマンの参照本。フロントと作曲者乖離あるある。1人既に妻子持ち、離婚したとは!ただもろ…中学生に当て込んだ題名は偽りアリ、売れて落ちる間のことでなかった。全体にゴーストうまいが(コメ続2015/08/15
ただぞぅ
10
1997年、V系が斜陽を迎えるなかメジャーデビューしたSHAZNA。女の子のようなボーカル、IZAMの独特のキャラと甘いメロディーが一大ブームを起こした事を思い出す。当時「たまごっち」が流行っていたが、翌年には人気が低迷し街角で見かけなくなった様子にバンドの将来を重ねている。バンドを始めた頃の貧困生活が赤裸々に描かれた一冊。電気、ガスも止まり車で寝泊まり。メンバー全員ブラックリスト。打ち合わせの差入れにカップ麺を持参したがお湯を沸かせない!など笑いありのエピソード満載。こんな生活、よく耐えたなぁと思う。2024/06/14
さんつきくん
8
あの一時代を築いたSHAZNAのジェットコースターのような物語が興味深く読める一冊。バンドを結成し、インディーズで活動している頃はとにかく借金がつきまとう。一定の人気を得ていても、当時のマネージャーのYさんに騙され、お金を搾り取られ、金欠に悩まされ、極貧生活を余儀なくされる。自分達で得たチャンスでメジャーデビューを果たすと、一気に社会現象へ。一過性のブームで終わったけど、凄かった。しかし、ブーム過ではイザムだけがフューチャーされ音楽の活動が限られてしまうジレンマも。そしてブームのその後へ。2022/07/12
煮卵
4
V系バンドが成り上がる経過が具体的な金額を明記して綴られてるのは貴重なのでは。特にファンだったわけではないけど、確かにあの頃のSHAZNAとMeltyLoveには魅力があったしあの曲が出来た経緯は胸が熱くなった。2013/12/27