目次
改造荷物車登場の背景
形態分類方法
マニ36形の概要
マニ36形の形態分類
マニ35形の概要
マニ35形の形態分類
マニ37形の概要
マニ37形の形態分類
救援車への改造
保存車・廃車体〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
5
国鉄の客車荷物輸送は1986年で終了し、和田洋の荷物列車本にもあった関西線永和駅の中線に廃車留置された荷物車長大編成の写真がある。和田洋の本とは向きが反対側なので、対として見るのはいい。ところで、この当時永和駅の利用者や車内の乗客からは廃車解体待ちのこの長大編成荷物車がどう映ったのだろうか。藤田吾郎もこのマニを見る機会はほぼなく、JR東日本に継承された大宮工場入出場用の8両やごく少数の解体寸前車を見た程度だけだったそうだが、模型キットの説明書きに触発されて全タイプを知りたいと思い始めたのがきっかけらしい。2025/08/19
えすてい
4
RMライブラリー300号を記念して、著者は異なるが、和田洋とともにネコ・パブリッシングの国鉄客車本の「大家」の作品として重版されたようだ。マニ35・36・37は「生まれながらの荷物車」ではなく、在来の座席車や寝台車を荷物車に改造して誕生したものである。従って同じ形式でも種車によってバリエーションは全く異なるものばかりであり、70系戦災復旧客車ほどの複雑さではないが、この著者お得意のグループ化をしてまとめている。上巻はマニ36のみで語りつくされ、マニ35・37と救援車改造車は下巻に纏められている。2025/08/18