出版社内容情報
旧型国電・ローカル私鉄電車のオーソリティー宮下洋一氏が著す、シリーズ第3弾は戦前型20m級国電がテーマ。いつものように多くの写真もとに、車両のバリエーションを解説します。下巻ではセミクロス(ボックス)シートの2扉車を取り上げます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
7
飯田線名物だったクハユニ56はこちらの下巻に載っている。クハユニ56は、もともとある形式ではなく、戦後になってクハニ67の一部やモハユニ61の未電装車を改造して登場した形式である。飯田線用の形式であり生涯飯田線を離れることがなかった。このシリーズが著者あとがきで模型での資料性を第一義に編集しているというので、同じ形式でも外観のディテールの違いを見ていく体裁だが、クハユニ56には荷物室・郵便室・客室の写真がある。郵便室には仕分棚があるが、客室とは壁で仕切られておらず仕分棚と客室の境界は網1枚のようだ。2025/01/14
えすてい
7
写真とイラストで綴る 戦前型国電(上)https://bookmeter.com/books/20287191 の続編で下巻は戦前製20m電車のクロスシート車。流電52系以外は切妻・半流ともにロングシート車と大きな外観の差はない。クロスシートも戦争でロングシートに改造されたりした車両もあったそうだ。下巻には事業用車は皆無でこれらは17m車の改造で間に合っていたのだろう。荷物・郵便車はクモハユニ44・クモハユニ64・クハユニ56が紹介される。クモハユニ64には自動連結器装備の混合列車の写真もある。2024/02/08
kaz
2
沿線の写真が多いと嬉しいのだが、専ら車両にフォーカスを当てていたので、自分のようなオタクレベルではない人間にはイマイチ。図書館の内容紹介は『戦前型国電の20m級鋼製車の外見的バリエーションを、模型のディテール研究用に多くのグラフで紹介。下は、戦前型20m級クロスシート・セミクロスシート電車の概論、各形式解説、資料などを収録する』。 2023/06/22