内容説明
あの風にそよぐ大欅のように自然の奥深い気息を享受したい―未曾有のコロナ禍の不如意の中にあっても、永年住み慣れた街のひとつひとつの風景に端正に向き合い、古人の声を聴くように詠う著者の第三歌集。
目次
葦の塒
昼月
風のタクト
削り花
一弦琴
海蛇
神の階
草生に沈む
相馬野馬追
夢の中まで
冬のまなぶた
冬芽
相聞の闇
寂しき春
鹿と連れだつ
沢蟹
さざ波
墓碑銘
寒九の雨
松明〔ほか〕
著者等紹介
上田倫子[ウエダミチコ]
1949年兵庫県神戸市生まれ。2010年『飛火野』(ながらみ書房)第26回大阪短歌文学賞。「ヤママユ」同人、現代歌人集会会員、大阪歌人クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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