一匙の海 - 歌集

一匙の海 - 歌集

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  • サイズ B6判/ページ数 143p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784776808121
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0092

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

32
#柳澤美晴 #短歌 古書店に軒を借りれば始祖鳥の羽音のような雨のしずけさ 二番目に愛したひとと永遠に暮らすのだろう塩のない海 ウォーターフォールおとこのうそに生じるとささやきふかく蝸牛をなぞる 日々とは循環小数にしてうみにふるあわゆきのごとくきみとであわず 雨の朝どこへも行けるさびしさに傘はちいさく世界を弾く ティースプーン一杯の海ただ一度きみを彼方(あなた)と呼んだ日が光る 生卵るいるい飲み干す父親を水たまりのごとく避けて暮らせり<返歌>ウォーターフォール商売のうそに生じるとその日の仕事その日で済まそ 2016/08/13

きさき

12
★★★★☆: 図書館で偶然見つけた歌集。ロマンティシズムが綺麗に光ってた。でもこれなら私でも書けそう!って思ったw いや、無理かw 2017/10/03

わいほす(noririn_papa)

4
「定型は無人島かな 生き残りたくばみずから森を開けと」著者の短歌への真摯な姿勢を現すかのような歌。あとがきにも「表現の水際に立ち、定型に抗いながら、傷を晒しながら、毅然と前を向いて」とあり、ストイックな人なのかと思う。でも、「終章と序章のようにくちづけるガードレールに腰かけたまま」こういう歌がいいな。「前略と書きだす手紙 略すのは主に恋愛のことです父よ」む、娘よ、父の気持ちは複雑なりき。「親指と距離を隔てる四本の指を悲しむ まして父親」なるほど。でも親指は握ればすべての指を庇えることができる。2023/10/18

もちもむ

2
無機質から不意に飛び出す艶かしさに妙な興奮を覚える。2013/01/22

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