内容説明
人の心は「物」では満たされない。人の値打ちも「物」や「金」ではない。しかし、「物」の狭義な解釈では、本当の幸福を論じきることはできない。たとえば、平和とは人間が創造したシステム・英知の産物であり、平和ではないというのは、「物」が足りていない現象であるからである。人間が幸福に生きるためには、「心」も大事で、「物」も大事なのだ。「物」と「心」と「幸福」の因果律。
目次
第1章 物の世界(物とは;物格認知;知的創造物 ほか)
第2章 物不足の世界(物は不足だらけ;物と政治;世界の世界化 ほか)
第3章 心の世界(心とは;人と宗教;人の生死 ほか)
著者等紹介
中道喜安[ナカミチヨシヤス]
大正10年(1921年)小樽に生まれ、札幌に育つ。極貧の中で独学、昭和16年上京、国内及び国外(ハワイ ロサンゼルス)で建設機械、一般産業機械メーカー、商社を創業して活躍する。昭和46年志をともにした、今は亡き、湯川秀樹氏、中村元氏、松浪信三郎氏など諸先生を顧問にいただき、中道学会を創設、自ら会長となる
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