内容説明
皇朝十二銭はなぜ十二銭で終わってしまったのか。貨幣鋳造権をめぐる、公武の対立と駆け引き。兼実・清盛・頼朝の貨幣政策を解き明かす。
目次
第1部 日本における貨幣の誕生(古代日本における貨幣の誕生;皇朝十二銭の発行と流通;王朝の命運と皇朝十二銭)
第2部 初期武家政権と貨幣(無銭貨期;平氏政権の擡頭;平氏政権と宋銭容認政策;頼朝政権の成立と貨幣;宋銭通用停止令はどこまで徹底していたのか;まぼろしの通貨)
著者等紹介
樋口圀彦[ヒグチクニヒコ]
1941年東京生まれ。1965年慶応義塾大学法学部政治学科を卒業し都市銀行に入行。定年退職後、杏林大学大学院国際協力研究科博士前期課程を修了し、現在同大学院博士後期課程に在学中。研究対象は、日本中世政治史、主として鎌倉政権の成立過程について研究している。日本貨幣協会会員
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