出版社内容情報
小学5年の杏は、8つ上のお姉ちゃん、花梨のことが大好き。やさしくて頼りになるし、その上自分とは違うサラサラのロングヘアなのもあこがれる。寺や神社が好きなおねえちゃんは宮大工として働きはじめることになった。仕事に励むため自慢の髪もバッサリ切ってしまったおねえちゃんを見てふに落ちない杏。宮大工ってそんなにきびしい世界なの?
ある日、杏はおねえちゃんがはたらく仕事場の見学会に行くことになった。作業場で働くおねえちゃんの姿を見て納得した杏は、さらに棟梁の話から、自分の好きな算数が建築にも必要だということも知って……。
日本の豊かな伝統文化を支える「匠」の姿を子どもたちに知っていてほしい、という作者の思いがこめられた作品。
大阪で聖徳太子の時代から寺社建築を手がける建設会社に取材し、実際に現場の様子を見て、棟梁の話を聞き書き上げています。
日本の寺社建築の高度な技術、歴史についてもふれることができます。
【目次】
1 バッサリ
2 こっそり跡をつける
3 チャンスがやってきた!?
4 木のにおい
5 大工とスズメは軒で泣く
6 おねえちゃんはどこだ?
7 ゲンスンバ
8 わからへんけど
内容説明
杏はおねえちゃんのことが大好き。やさしくて頼りになるおねえちゃんの花梨は、念願だった宮大工として働きはじめるのだ。ある日、杏は花梨の働く仕事場の見学会に、行くことになった。そこで宮大工の棟梁という人に会って話を聞き…。日本の社寺建築にたずさわる宮大工の職人たちの現場を、杏の目を通して描く。
著者等紹介
佐藤まどか[サトウマドカ]
80年代に奨学金で渡伊。『水色の足ひれ』(BL出版)で日産童話と絵本のグランプリ童話大賞、『スーパーキッズ 最低で最高のボクたち』(講談社)でうつのみやこども賞、『アドリブ』(あすなろ書房)で日本児童文学者協会賞と児童ペン賞少年小説賞を受賞。エッセイも手がける。イタリア在住
佐藤真紀子[サトウマキコ]
東京都生まれ。挿画や装画を手がけた作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。