出版社内容情報
宿題をしようとおばさんの家にやってきたわたし。庭の大きな木を描くために雨がやむのを待っていると、おばさんがお話をしてくれました。
それは、ねがいをかなえてくれる「ねがいの木」のお話。木は、ある時は町をつくり、ある時は恋をかなえ、ある時は戦争をおこすのでした――。
「ねがい」とは、希望でしょうか、欲望でしょうか、それとも祈りでしょうか。
1982年の雑誌「日本児童文学」に掲載の作品を、世界中にさまざまな争いが起きている今、お届けします。
内容説明
おばさんがわたしにしてくれたのは、「ねがいの木」のお話。だれかのねがいをかなえてくれる「ねがいの木」は、だれかを幸せにしてくれるのでしょうか。
著者等紹介
岡田淳[オカダジュン]
1947年、兵庫県生まれ。38年間小学校の図工教師を務め、その間から児童文学作家として、また、絵本、マンガ、翻訳などさまざまな分野でも活躍する。『放課後の時間割』で日本児童文学者協会新人賞、『雨やどりはすべり台の下で』で産経児童出版文化賞、『願いのかなうまがり角』(いずれも偕成社)で同賞フジテレビ賞、『扉のむこうの物語』で赤い鳥文学賞、「こそあどの森の物語」シリーズ(ともに理論社)で野間児童文芸賞など、受賞作多数
植田真[ウエダマコト]
1973年、静岡県生まれ。画家。絵本や装画を多く手がけるほか、絵画制作、ライブペインティング、音楽など幅広く活動。『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(あかね書房)で日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。