出版社内容情報
小学5年生の風花(ふうか)は、小さいときから繰りかえし見る夢がある。知らない場所、知らない道に立つ風花の視界をうめつくすように、花びらが降りおちてくる夢だ。その話をしたおさない風花に、ほかの大人とは少しちがったことを話してくれた大好きなおじいちゃんは、いまはちがう家に、ひとりで住んでいる。
おじいちゃんの家のとなりにある“けものみち”は、不思議なものたちのとおりみち。おじいちゃんの家を中心にあらわれる、ときにおそろしく、ときにあたたかい、不思議なものたちとの交流を深めていく風花。そのなかで、普段はひょうひょうとして明るいおじいちゃん自身の、“不思議”の秘密が明らかになっていく。おじいちゃんも、子どものころに“けものみち”で行方不明になったことがあったのだ。
「いなくなった子どもと、ここにいる自分、それは本当に同じ子か?」
そう話すおじいちゃんに、風花は……。
「人はだれでも、知らない場所から来て、知らない場所へ行く」ということをテーマに、優しくあたたかな不思議を描いた物語です。小学校中学年から。
内容説明
風花たち家族とはなれ、山のふもとで暮らすおじいちゃんの家のとなりには、“けものみち”と呼ばれる不思議な道がある。「わたし、前にここに来たことがある気がする」ちょっとこわくて、でもおもしろい、けものみちのにわで風花が出会ったのは…。
著者等紹介
水凪紅美子[ミナギクミコ]
北関東造形美術専門学校グラフィックデザイン科卒業。第8回ミツバチの童話と絵本のコンクール最優秀童話賞、『くじらすくい』で第35回日産 童話と絵本のグランプリ童話大賞を受賞。ほかの作品に、アンソロジー『百物語 3.嘆きの恐怖』(文溪堂)がある
げみ[ゲミ]
書籍の装画や広告などさまざまな作品のイラストレーションを手がけ、幅広く活動している。著書に画集『夜の隙間に積もる雨』、「乙女の本棚」シリーズ(ともに立東舎)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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