出版社内容情報
エラはひとりぼっち。小さなふねで真っ暗な海にうかんでいます。
おしよせる大きな波に
すすむ勇気もなく、不安をつのらせるエラ。
そこへ、一羽の鳥が光をはこび、
イルカやクジラもやってきて、やさしくよりそい
エラはいつのまにか自分の力ですすんでいました。
そしてその先にあったのは……。
海中にクラゲたちが漂う幻想的な絵や
次第に明るくなっていく空や海の光も美しく描かれ、
希望を感じさせてくれます。
ひとりぼっちじゃないよ、あきらめないで、と
未来へ歩む子どもたちにあたたかいエールを送り
静かに、やさしく支えてくれるような絵本です。
内容説明
エラはたったひとりで小さなふねにのっています。おしよせる大きななみにすすむゆうきもないエラですがいちわの鳥が小さな光をはこび、イルカやクジラもやってきて…。不安な心にやさしくよりそい希望を感じさせてくれる絵本です。
著者等紹介
テッケントラップ,ブリッタ[テッケントラップ,ブリッタ] [Teckentrup,Britta]
ドイツのハンブルクで生まれる。ロンドンのセントマーティンズ・カレッジおよびロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学び、絵本作家として活躍。ベルリン在住
三原泉[ミハライズミ]
宮崎県生まれ。東京大学文学部卒業。出版社勤務をへて、英米児童文学や絵本の翻訳などを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
168
表紙絵とタイトルに魅かれて読みました。 夏の季節に相応しく、勇気を貰える外国人作家の素敵な絵本です。 https://www.blg.co.jp/blp/n_blp_detail3.jsp?shocd=b105152022/06/21
MI
80
エラは1人で舟にのって、海を旅している。大きな波に進む勇気をなくしていると、鳥やクジラが大丈夫、勇気を出して進んでみてと励ましてくれる。不安な心にやさしく寄り添ってくれる絵本。2023/09/08
とよぽん
69
表紙がステキ! ブリッタ・テッケントラップの最新作。海を行く小舟。波にもてあそばれ、舟に乗っているエラはたったひとりで恐ろしく、なすすべもない。けれども、白い鳥があかりを持って飛んできたり、クラゲが海の道を照らしてくれたり、イルカが波をのりこえるお手本を見せてくれたり・・・。人生の大海、荒波をのりこえ渡る比喩そのものの絵本だった。子どもたちの肌や髪の色、性別などもよく考えられている。さすが、ブリッタ・テッケントラップ。2022/08/23
yomineko@ヴィタリにゃん
52
小さなエラは、一人ぼっちで船に乗って漂っている。白い鳥が灯りを持って来てくれ、マストに付けてくれた。道案内をしてくれるクラゲ、そしてクジラ。エラはもう一人じゃない!ほら!目の前に沢山の仲間達が😊2024/04/14
モリー
49
もし、文目も分かぬ暗闇の中に自分の身が置かれたら…。想像するだけで恐怖で手足が震えてしまう。まして、波のある海に一人で小舟を浮かべるなんて怖くて出来ない。しかし、生きているとそういう事はよくあることなのだ。でも、恐れてばかりではいけない。波を越えなければけっして見ることの出来ない景色がきっとあるから。道を示す光が必ず照らされるから。終わりが見えなくて、怖くなるのは当然だ。けれども、一人じゃない。必ず助けてくれる人が現れるから。波の向こうには先に着いた同志が必ずいるから。子どもに勇気と希望を与える絵本。2025/03/17
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