内容説明
王に命じられて金の鳥をさがす旅にでた三人の王子。途中で出会ったおじいさんの忠告をきいた勇気ある末の王子は…
著者等紹介
八百板洋子[ヤオイタヨウコ]
1946年、福島生まれ。ソフィア大学大学院に留学。『ふたつの情念』(新読書社)『吸血鬼の花よめ』(福音館書店)でそれぞれ日本翻訳文化賞を、『ソファアの白いばら』(福音館書店)で産経児童出版文化賞、日本エッセイストクラブ賞、『猫魔ヶ岳の妖怪』(福音館書店)で産経児童出版文化賞美術賞を受賞。2011年、ブルガリア共和国文化省より文化功労賞をうける
さかたきよこ[サカタキヨコ]
1974年、広島生まれ。多摩美術大学立体デザイン科卒業。版画家・画家。ボローニャ国際絵本原画展等、海外展で数多く入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
88
2020年第25回日本絵本賞受賞作品。ブルガリアの幻想的なむかしばなし。著者は2011年ブルガリア共和国文化省より文化功労賞をうけた方。3人の王子様のうち、おじいさんの忠告を聞いた末の子が金の鳥を探す物語。この絵本はなんといっても絵が素晴らしい。特に色合いが濃淡をつけていて繊細で、しかも大胆な構図。7世紀にブルガリア帝国を作ったブルガール人とスラブ人が一体となり、9世紀にキリール文字も生まれたが、ローマ帝国、オスマン帝国に支配された歴史を持つ。ブルガリアは東西の様々な文化が入り混じった独特の世界を持つ。2021/02/09
吉田あや
77
金のりんごが生る不思議な木からある日突然実が消えた。犯人は眩いばかりの光を放つ美しい金の鳥。その見事な羽に魅了された王様の命で三人の王子は鳥を探す旅に出るが…。王道の物語ながら幻想的な世界へと誘ってくれる沢山のモチーフが散りばめられ、その想像をより美しく紡いでいけるよう見事な舞台を作り上げてくれるさかたきよこさんの絵は、空駆ける馬のように伸びやかに歓びを広げてくれる。真昼に花咲き、夕方実を結び、夜に甘く熟れていく金のりんご。(⇒)2020/05/23
seacalf
73
世界のむかしばなし絵本シリーズを読むのは『ノロウェイの黒牛』と『梨の子ペリーナ』に続いて3作目。さかたきよこさんの独特の絵がきれいなブルガリアの昔話篇。それにしても、眠くならないように小指を傷つけて塩をすりこむなんて荒業は想像するだけでヒリヒリしちゃう。意地悪な兄や姉達と同じ轍を踏まず、末の子供が知恵をふるって試練に打ち勝つパターンは古今東西あるけれど、ブルガリアの人はどれくらいこの昔話を知っているのかな。日本の桃太郎くらいの認知度はあるのかしら。2021/03/04
☆よいこ
67
王に命じられて金の鳥を探しに行く三人の王子。末の王子だけがおじいさんを助け助言を受ける。末の王子は一度目は失敗するが二度目は忠告どおりに行動し、金の鳥と美しい姫君を得る。しかし帰り道、兄たちに騙されて金の鳥と姫を奪われてしまう。ヤギ飼いに化けた末の王子は姫を救い出しめでたしめでたし。2019/05/07
chiaki
43
『絵本で世界を学ぼう!』、ブルガリア代表。ブルガリアの昔ばなし。お城にある金のりんごをついばむ者の正体を突き止めた末の王子。王の命を受け、末の王子は紆余曲折ありながらも、その主・金の鳥を見事仕留め、金の指輪と美しい姫を手に入れますが…。くぅ〰、上の兄2人が腹立たしい!とってもドラマチックな展開とこの夢のような幻想的な絵がとても好みです♡末っ子成功譚。2021/03/12