内容説明
おそろしい巨人は、うつくしいチャルミに目をつけました。サーメの人たちにつたわる、大自然のなかでのくらしに根ざしたむかしばなし。
著者等紹介
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業。北欧の児童書を中心に翻訳を手がける。2009年、スウェーデン王国より北極星勲章受勲
平澤朋子[ヒラサワトモコ]
1982年、東京生まれ。武蔵野美術大学卒業後、児童書の装画・挿絵を中心に、イラストレーターとして幅広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
35
スウェーデン・サーメ人に伝わるむかしばなし。おそろしい巨人がうつくしい娘チャルミに目をつけた。賢く美しい娘は知恵を働かして巨人をやっつけましたとさ。スウェーデン人の女性は昔からたくましかったんですね。スウェーデンには行ったことがありますが、現代に通じると思います。著者の菱木晃子さんはスウェーデン王国より北極星勲章受勲だそうです。なんだかすごい勲章があるんですね。2019/02/05
ヒラP@ehon.gohon
23
スカンジナビア半島北部の先住民族サーメ人の昔話で、独特の文化を感じる作品です。 トナカイとともに生き、慎ましい生活をしていたのでしょうか。 そう考えると、物語に出てくる巨人はサーメ人に対する脅威的存在に思えてきます。 サーメ人についての研究をして、舞台となった現地も訪ねて描き上げたという平澤さんの絵が素敵です。2018/03/13
舟江
18
スウェーデンの昔話とのことだが、日本にも似たような話があったと思う。しかし、現代では風向きが変わってしまい、この手の話は受け入れられなくなってきているのではないだろうか。2020/07/15
花林糖
17
(図書館本)スカンジナビア半島のサーメ人の昔話。サーメ人にとっては良かったけれど、巨人がちょっと可哀想に思えた。サーメ人の民族衣装がカラフルで可愛い。2019/04/13
魚京童!
17
ただ嫁に欲しいって言っただけだよね?搾り取って、裏切り、殺す必要はある?ヒトだよね、やっぱり。利用できるものは利用する。そして使い捨て。だからこそスウェーデンの人は変わろうと今努力しているのかもしれない。2018/03/30