内容説明
おそろしい巨人は、うつくしいチャルミに目をつけました。サーメの人たちにつたわる、大自然のなかでのくらしに根ざしたむかしばなし。
著者等紹介
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業。北欧の児童書を中心に翻訳を手がける。2009年、スウェーデン王国より北極星勲章受勲
平澤朋子[ヒラサワトモコ]
1982年、東京生まれ。武蔵野美術大学卒業後、児童書の装画・挿絵を中心に、イラストレーターとして幅広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
83
スウェーデン・サーメ(サーミ)の昔話。読み聞かせ12分▽トナカイを飼って暮らしていたサーメ人のネイネ・パッゲには美しく賢い一人娘のチャルミがいた。山にいる悪い巨人がチャルミに目をつけ結婚を迫る。チャルミは「金と銀をトナカイの荷にして10頭分もってきてください」という。三回繰り返しても持ってきた巨人の財力に負け、チャルミは結婚式をする。3日の宴会が終わるころチャルミは身代わりを置いて逃げ出す▽舞台背景は幻想的でしたが、チャルミのとんちがイマイチなのが残念でした。でも昔話ってこんなもんだよね。2018年発行2026/06/08
たまきら
37
かわいらしい絵で描かれたスウェーデンの文化を楽しみました。正直ちょっと巨人がかわいそうに思えなくもなかったんですけど、金ずく力ずくで女性を得ようという考えがいかに醜いか、を伝えるにはいいのかもしれません。…でも自分の結婚パーティのあいだ三日もテントにこもるなんて…いやだなあ。2025/06/27
アキ
36
スウェーデン・サーメ人に伝わるむかしばなし。おそろしい巨人がうつくしい娘チャルミに目をつけた。賢く美しい娘は知恵を働かして巨人をやっつけましたとさ。スウェーデン人の女性は昔からたくましかったんですね。スウェーデンには行ったことがありますが、現代に通じると思います。著者の菱木晃子さんはスウェーデン王国より北極星勲章受勲だそうです。なんだかすごい勲章があるんですね。2019/02/05
k sato
33
北欧の北極圏に暮らすサーミ人の昔話「巨人の花嫁」は、単なる昔話ではないと思いました。遊牧生活を送っていたサーミ人にとって、「巨人」は厳しい自然環境の象徴であると解釈されることが多いようです。しかし、現代の視点で読むと、その「巨人」は、土地開発による生活環境の喪失や、同化政策による差別といったサーミ人が直面してきた歴史そのものに重なってみえました。昔話は、時代ごとに新しい意味を帯びるのではないでしょうか。2026/07/28
ヒラP@ehon.gohon
24
スカンジナビア半島北部の先住民族サーメ人の昔話で、独特の文化を感じる作品です。 トナカイとともに生き、慎ましい生活をしていたのでしょうか。 そう考えると、物語に出てくる巨人はサーメ人に対する脅威的存在に思えてきます。 サーメ人についての研究をして、舞台となった現地も訪ねて描き上げたという平澤さんの絵が素敵です。2018/03/13




