内容説明
ラウラとラッセの姉弟は、コペンハーゲンにある大きなマンションに引っ越してきました。窓から見えるのはネコがたくさんいる不思議な家と古いまち並み。二人は遊びに出かけますが、途中でラッセがいなくなりました。弟を見つけようとラウラはまちを探検しますが…。国際アンデルセン賞受賞、デンマークを代表する絵本作家オルセンの絵本が新訳で復刊。
著者等紹介
オルセン,イブ・スパング[オルセン,イブスパング] [Olsen,Ib Spang]
1921‐2012。デンマークのコペンハーゲン生まれ。王立美術大学でグラフィックアートを修めた。こどもの本のイラストレーション、アニメーション、陶器デザイン、ブックデザイン、ポスター・アート、舞台装置など活動の範囲は広く、デンマークを代表する芸術家として知られる。1972年国際アンデルセン賞、1976年にデンマークのインダストリアル・グラフィックデザイン賞受賞など、多数の受賞歴がある
ひだにれいこ[ヒダニレイコ]
1980年富山県生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学)でデンマークの言語と文学を学ぶ。デンマーク教育大学児童文学センターに留学(学位未取得)。児童書を中心に北欧の書籍の翻訳紹介をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
32
一歩ドアを出るとこんな不思議な街があると面白くてウロウロしちゃいそう。でもタイトルの「ネコの住むまち」で手に取ったので、内容が・・・・ちょっと残念。2017/10/05
たまきら
21
猫好きにはたまらない絵本です~。新しい無機質なビルに引っ越してきたきょうだいが迷い込む迷宮か、路地裏か…。意外なぐらいに反応が薄いオタマさん。ハッと気づいたのは、我が家一帯が路地裏ラビリンスだからだ…ということ。いまだに子供たちが鼻たらして駆け回っているもん。駄菓子屋も健在だし。私の幼少時代よりも昭和なこの町に幸あれ。2018/04/17
花林糖
20
(図書館本)デンマークの絵本。<旧版「ネコ横丁」1980年刊>大きなマンションに引っ越してきたラウラとラッセ姉弟のお話。「ネコの住むまち」というよりも「不思議なまち」の様な感じでした。大人はこの不思議なまちには入れないのかな。2017/03/31
Mer
14
デンマーク出身の作家兼イラストレーター。2008年に新装復刊されているので初版は1968年。シンプルな鉛筆画の構図と少ない色味の絵は物悲しい雰囲気が漂う。マンションに引っ越してきた姉弟が見下ろした先には古い民家が立ち並ぶ。そこに1匹のネコを見つけ下へ降りるが…。1970年代の北欧は高度経済成長の終わりとオイルショックの時代背景があり、生活水準に大きな差も生まれ急速に変わる社会の中で、人々は安心出来る『ネコの住む夢のまち』に安心出来るもうひとつの世界を願っていたのかもしれない。2025/08/19
つき
11
たくさんのネコが住んでいる町は、不思議なことだらけ。壁を歩けるブーツに、どこに繋がっているかわからないドア。 この町に住んだら、楽しいけれど疲れてしまうかも。2017/11/20