出版社内容情報
クリックだけで日本が壊れていく…通信・交通の破壊から原発攻撃、開戦までがこんなにもたやすく!? 21世紀の戦争に天才ハッカーら官民の精鋭が挑む!驚愕のサスペンス巨編!!
内容説明
ネットワークを介したあらゆるテロに対処するため、防衛省に設置された“サイバー防衛隊”。天才ハッカーや米セキュリティ企業出身者も参加する、官民の精鋭を集めた組織だ。悪辣ロシア人ハッカーを内偵の最中、突如、日本全国の工場が原因不明の稼働率低下に見舞われた。真相解明を急ぐが通信網も障害多発で―民間人が引き鉄を引く現代の戦争を描くサスペンス!
著者等紹介
福田和代[フクダカズヨ]
1967年神戸市生まれ。神戸大学工学部卒業。システム・エンジニアを経て、2007年『ヴィズ・ゼロ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
123
この本はハードカバーで読んでいるのですが、文庫本での再読です。サイバーセキュリティについて最近勉強しているのでこの小説で世の中の動きなどを予測しようという気を持っています。講演でも最近、自衛隊の方が話しているのを聴いたりして物語だけの世界ではないことを実感しています。福田さんの作品は先日読んだ「ゼロデイ」よりもこのような分野の方がいいと思います。2017/05/04
いたろう
40
先に「S&S探偵事務所 最終兵器は女王様」を読み、前作があったことを知り、読んでみた。前作と言っても、「S&S探偵事務所」の軽いタッチとは全然異なり、こちらの方が福田さんらしい、緻密に構築されたリアルでスケールの大きい脅威の世界。核戦争にも匹敵しうるサイバー戦争の引き金を引くのは、核戦争と違って民間人、というのは、確かにあり得る話か。サスペンスフルな展開に、攻撃を仕掛けてきている相手が特定できないサイバー攻撃において、自衛権の行使=攻撃の意思決定ができるのか、等、現実的な問題が合わさって全く飽きさせない。2017/08/20
すたこ
32
★★久しぶりにギブアップ。。サイバー戦争?ハッカー?クラッカー?ウィルス?はぁ、全然理解出来ず!(笑)なんとなく全体像は掴めたけど、専門用語・カタカナ語が次から次へと。福田作品だから最後まで読みたい…と頑張っていたけれど、限界だった。途中経過で面白い箇所は所々あったし、ラスト付近で何かありそうな気もするし、読みたかった~。「~せよ」シリーズとはまた違った難しさ。この分野に興味がないと大変かも。それにしてもこの人の作品テーマは幅広い!!2018/10/31
タルシル📖ヨムノスキー
25
「サイバー戦争を起こすのに大げさな陰謀など必要ない。ちょっとした悪意の連鎖があればいい。サイバー空間は熟しすぎた柿のようで針でつついて穴をあけてやると、止めどもなく腐った汁が溢れ出す。他人を陥れたい、他人が困るのを見るのが楽しい、リアルな空間では解消できないフラストレーションをぶつける場がほしい、サイバー空間にはそんないじましい悪意が飛び交っている」。20世紀の戦争は銃火器でのドンパチだったが、21世紀の現代は網の目のように張り巡らされたコンピュータネットワーク上で行われる。明日起きてもおかしくない物語。2020/12/04
ぴ〜る
18
怖い…。スマフォだのパソコンだのに慣れてしまい当たり前になってしまっている世の中にどっぷり浸かってしまっている現代社会にいつ起きてもおかしくないサイバー戦争。便利な分何かが起きてしまった時は脆くあっという間に崩れ去ってしまうんだろう…。2020/02/03
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