出版社内容情報
平安時代初期、弘法大師の名で知られる真言宗の開祖・空海。
能書家としても知られ、嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆のひとりに数えられています。
その生涯とは、どのようなものだったのか。物語性豊かな人生を描きます。
内容説明
平安時代のはじめ、大学寮に入った真魚は仏教にも関心が深くなり、いろいろな場所で修行をします。やがて室戸岬の御厨人窟で悟りを開いた時に、目にしたものが空と海だけだったので、「空海」と名乗りました。その後遣唐使として唐に渡り、2年間で修行を終えます。のちに弘法大師と呼ばれるようになる空海は真言密教を日本に伝え、平安以降の仏教に多くの影響を与えました。
目次
第1章 少年のころ(なぞの僧;真魚、拝まれる;出会い)
第2章 迷い道(桓武天皇;思いがけない訪問者;『虚空蔵求聞持法』)
第3章 空海誕生(早朝の別れ;太陽を飲む;空海誕生)
エピローグ
著者等紹介
那須田淳[ナスダジュン]
1959年生まれ。早稲田大学卒業。著作に『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店、産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞)など多数。95年よりドイツ・ベルリン市に在住。和光大学、共立女子短期大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ありんこ
4
空海の伝記は読んだことがなかったので、児童用のものを借りてきました。小学校高学年ぐらいになると、歴史の勉強もするので、時代背景を思い描くことができて分かりやすいかもしれません。空海という名前の由来も知ることができました。2021/05/23
ジュリ
1
空海の幼少期のことが主に書かれている伝記。遣唐使として唐に向かい、日本に帰って来てからどういったことをしたのか特に知りたかったのだけれど、それはあまり詳しく説明されていなかった。2023/12/30
必殺!パート仕事人
1
予想していませんでしたが、年代的に蝦夷が出てきました。蝦夷=アイヌということではありませんが、阿弖流為の名前を見たからにはアイヌ民族関連本棚に入れます。蝦夷征伐で捉えた捕虜を各地に(分散させて)住まわせたと。であるなら、日本各地にアイヌの血を継いだ人がいるわけです。 どこまでがフィクションなのでしょうか。遣唐大使と唐人との娘が日本に戻ってきて…というのはあったことでしょうか?また、光仁天皇の皇太子山部王の母は百済系渡来人ということは?天皇家は朝鮮系の顔立ちだとは思っていましたが。2022/05/14
キオン☆
0
高野山、一度行ったけど、奥の院に辿り着けなかった。リベンジ高野山!壮大で偉大な方よね。人生に無駄が一切ない感じがするわ。損得じゃなくて、合理的。1月に相応しい一文。『未来は変わることがある。仏の叡智にしても、予想通りにいかないほうが多い。人はどこかで諦めたり、立ち止まったりしてしまうからだ。でも、歩き続けていれば自分の夢は叶う』なにごとも、気持ちを持ち続けることは大事。切り離しては駄目なんだよ。粘り強く、日々邁進。2025/01/07