内容説明
大阪国際児童文学振興財団主催、日産自動車協賛、第32回日産童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞作品。
著者等紹介
愛川美也[アイカワミヤ]
会社員として働くかたわら、児童文学作品と演劇作品の創作を続けている。フェリス女学院大学文学部日本文学科卒業。第32回日産童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞
みやざきあけ美[ミヤザキアケミ]
育児中に知った絵本の世界に感銘をうけ、それ以来働きながら絵本を制作中。『ゆみちゃんはねぞうのわるいこです』で第29回ニッサン童話と絵本のグランプラ絵本大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーちゃん
26
虫が苦手な男の子。カマキリが家に自分一人しか居ないときに入ってきたからさぁ大変。カマキリとの格闘がすごく気持ちが分かってドキドキしました。息子もカマキリが飛んだ時には絵本の中でカマキリをカマーと呼んだ男の子と一緒に「飛んだ!カマー」と言っていました。2022/07/31
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
小学生男子がみんな虫好きだなんて思わないでくれ!というほど虫嫌いな男の子。ひとりで留守番をしていたら、部屋にカマキリが!いつもならお父さんやお母さんに何とかしてもらえるけれど、カマキリから目を話して部屋のどこかにいっちゃったら、と恐怖を覚え彼は立ち向かいます…。 【ジェンダー絵本 男の子らしく なくても大丈夫!】2021/01/28
バニラ風味
19
その日、1人で家にいたぼくは、おそろしいものと出会ってしまった。それは、カマキリ。和室のハンガーラックにいるカマキリに対して、どうしたらいいのか。ぼくは作戦を考えて、慎重に実行する。カマキリに対する感情の揺れ、カマキリの動き。細かい観察力で、読む方もドキドキハラハラさせられます。こういう作品、いいなあ。そして、ラストの爽快感。第32回の「日産・童話と絵本のグランプリ」で大賞に選ばれた作品。2018/05/01
遠い日
11
留守番中の大事件。ひとりで乗り越えなければならない事態が起きてしまった。頭をくるくる働かせ、精一杯の我慢と集中力で、ぼくはがんばった。大嫌いなものは誰にもあるし、それに真っ向から立ち向かわねばならない時の、最大限の緊張がリアルに伝わる。戦いが終わった時、あんなに嫌いだった相手が、戦友のように思えるのはなぜだろうか。2017/04/07
ぱちもん
5
虫が苦手な男の子が部屋に入ってしまったカマキリと格闘する話。私は昆虫は平気だけど八本脚恐怖症なので、見失わないようにその場を離れられない緊張感と、いかに遠くから対処するか試行錯誤するのがあるあるでハラハラしつつ笑って読んだ。虫が苦手な人にとって、「どっか行ったよ」こそ最大の恐怖なのよね。この男の子は無事カマキリを外に出すことに成功するのだけど、窓越しに見ると愛着が湧いて、飛び去るときには少し寂しい余韻があるというのがまた共感を呼ぶ。(ただし八本脚に対してはありえないが)またカマキリ飼いたいな。2024/02/25
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