出版社内容情報
小さな出版社を渡り歩き、直木賞作家に。波乱に富んだ半生を振り返りながら、様々な作家を回想、戦中・戦後の出版界が生き生きと描かれる。<解説>大木志門
内容説明
京都の禅寺での少年時代を経て、作家を目指して上京後、編集者として出版社を渡り歩き、直木賞作家に。波乱に富んだ六十年を振り返り、様々な作家を回想、戦中・戦後の出版界が生き生きと描かれる。
目次
東京逃れ京都の寺に羽を休めた詩人たち
井上靖氏を見たくて等持院アパートへ
「月刊文章」で佳作、はじめて活字に
誰もがまばゆかった東京の文士たち
林芙美子さんの姿は忘れられない光景に
石川淳氏はさっさと紙幣を改めもせず
軍国色濃い街頭に絽の単衣姿で…
国策小説に背向けた「青年芸術派」八人
省線の窓から見た東京初空襲の機影
「白紙」一枚で作家たちは前線へ〔ほか〕
著者等紹介
水上勉[ミズカミツトム]
1919(大正8)年、福井県に生まれる。幼くして京都の禅寺に預けられる。立命館大学文学部国文科中退。61(昭和36)年『雁の寺』で直木賞、『宇野浩二伝』で菊池寛賞、『一休』で谷崎潤一郎賞、『良寛』で毎日芸術賞、『寺泊』で川端康成文学賞受賞。2004(平成16)年9月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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