内容説明
大阪国際児童文学振興財団主催、第31回日産童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞作品。
著者等紹介
山本早苗[ヤマモトサナエ]
島根県出身。2013年第25回新美南吉童話賞優秀賞受賞。『タンポポの金メダル』により2015年第31回日産童話と絵本のグランプリ童話の部で大賞受賞
青井芳美[アオイヨシミ]
岡山県出身、大阪芸術大学美術学科卒業。第3回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞。1996年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選、星の都絵本大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mug
59
重たい足をうまく動かし、毎晩少しずつ進むペアのバス停。目指すはアイコおばあちゃん家の近く。途中、転んでしまったクダルにちょっと笑ってしまう(頑張ってるのに、ごめんね笑)。バス停とアイコおばあちゃんの関係に和まされた。優しい絵がまた良い。2021/06/20
anne@灯れ松明の火
26
県立で。日産童話と絵本のグランプリ童話の部での大賞受賞作の絵本化。結果発表を読んで、バス停が主役という斬新さに驚き、彼らがおばあさんのために努力するというお話がとても素敵だと思った。絵本化されたと知り、気になっていたところ、新着チェックで発見。絵は、青井芳美さん。同コンクールで絵本の部大賞受賞者だそうだ。淡く、優しい絵で、お話とよく合っていた。2016/03/20
花林糖
20
(図書館本)山奥の双子のバス停「ノボル」君と「クダル」君の優しさ溢れるお話。バス停君がとても優しく頑張り屋さんで可愛い。青井芳美さんのほのぼのと可愛い絵も素敵でした。(大阪国際児童文学振興財団主催、第31回日産童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞作品) 2016/03/22
遠い日
20
山奥の双子のバス停が主人公。利用者はたったひとり。そのひとりきりのアイコおばあさんを心配するバス停の温かな考え。苦労して、努力して思いが通じる。そして、アイコさんからのお返しのなんともほほえましいこと。案外わたしたちの身の回りの物たちは、じっとわたしたちのことを観察し、いろいろなことを感じているのかもしれないなぁと、思ったりする。2016/01/31
いろ
17
双子のバス停留所が主人公,お婆さんへの思いやり溢れるお話。乗物大好きな息子に,乗物じゃないけど,乗物につながるバス停のお話には興味が行くかと思い,タンポポも春らしいし,今の季節に~と借りる。根気強く長い期間かけておばあさんのために頑張る双子が意地らしい。お礼の金メダルはホントに素敵で心がほっこり温まる。8歳男児は頑張る双子の背景にのぞいている狸やフクロウや兎が気になる様子^^2016/05/11