内容説明
おじいちゃんはだんだんとしをとってきた。ときどき、ぼくのことがわからなくなっちゃうこともある。でもね…だいすきだよ、おじいちゃん。エズラ・ジャック・キーツ賞オナーブック。
著者等紹介
アルテス,マルタ[アルテス,マルタ] [Altes,Marta]
1982年バルセロナ生まれ。グラフィックデザイナーとして5年働いたのち、2009年よりケンブリッジ・スクール・オブ・アートで児童書のイラストレーションを学ぶ。その後、イラストレーターとして活躍
よしいかずみ[ヨシイカズミ]
吉井一美。1968年山梨県生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。百貨店勤務ののち、通信および通学で翻訳を学ぶ。やまねこ翻訳クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おくちゃん🌷柳緑花紅
63
おじいちゃんはだんだんとしをとってきた、この一文だけでも切ない。ときどきぼくのことをわからなくなっちゃうこともある、でもね、でもそれがぼくのおじいちゃん。ぼくはおじいちゃんがだいすきなんだ。親にも、子供にも、自分の理想を当てはめて、ガッカリしたり、受け入れられなかったり....違うんだよね、まるごとその全部がだいすきなんだよね。その人はどんな風になってもその人なんだから♪2015/05/28
キジネコ
60
おじいちゃんは ときどきぼくのことをわすれます。じぶんのこともわすれます。そんなときぼくは困ったりしません。ギュッと。ハグすれば ぼくがだれなのか おもいだしてくれるのを知ってるから。灰色と赤に色分けされた熊、それは命の熱量の違いか知ら。すごくやさしい御話です。老いる事 寂しい気持ち 気づきや 思いやり、いたわりの心持 ぜんぶ自然のことで 特別なことじゃないと絵本は語りかけます。ふたつの命の交流の物語を 記念に選べました。私は 赤い子熊のように 自然にやさしいだろうかと思う今夜です。簡単な様でいて難しい。2019/05/16
とよぽん
50
年を重ねて、おじいちゃんは時々へんてこなことをしたり、孫のぼくのことがわからなくなったり・・・。おじいちゃんのいろいろな面を、あるがままに受け入れて一緒に過ごすぼく。何ともほのぼのする絵本だ。色づかいも巧み。2024/06/08
小夜風
30
【図書館】年を取ったおじいちゃんのことを温かい目で見守る孫。シンプルなんだけど凄く深い。「おじいちゃんが大好き」って気持ちが伝わってくる。重くなりそうなお話をこんな風に描けるのが素敵です。2014/11/22
anne@灯れ松明の火
28
隣市新刊棚で。表紙に惹かれ、手に取った。開いたら、見返しがまた素敵! 中身の絵も、赤・茶の2色に色を抑えて、ラインもすべては取らない。シンプルで、センスが良くて、まずは絵にひとめぼれ(*^_^*) その場で読めたけれど、ちょうど絵本教室の前だったので、借りて先生に見せ、「こんな絵本がいつかつくりたい!」と訴えた(笑) 内容は、年を取っていくおじいちゃんへの孫の愛情を描いたもの。敬老の日にこれを孫からもらったら、祖父母はうれし泣きだな。絵本教室には孫への絵本をつくるおばあちゃんが多いが、このタイプもいいな。2014/09/10