平凡社ライブラリー<br> 幻想小説とは何か―三島由紀夫怪異小品集

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幻想小説とは何か―三島由紀夫怪異小品集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582769067
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

出版社内容情報

小説や戯曲で「幻想と怪奇」ジャンルの名作怪作を手がけ、批評家・エッセイストとしても「幻想文学」を称揚し、その啓蒙に努めた三島由紀夫の関連小品を精選したアンソロジー。

内容説明

一九七〇年十一月二十五日―あの壮烈な自決事件から五十年のメモリアル・イヤーを今年(二〇二〇)迎えた昭和の文豪・三島由紀夫。その早すぎる晩年、三島は『小説とは何か』をはじめとするエッセイや対談、書評で、泉鏡花や稲垣足穂らの怪奇幻想小説やデビュー直後の澁澤龍〓の著作を、熱烈に称讃してやまなかった。本書は、怪奇幻想文学の大いなる先覚者としての三島由紀夫の全貌を一巻に集成した、かつてないコンセプトのアンソロジーである。文豪怪異小品シリーズ、第九弾。

目次

1 幻想と怪奇に魅せられて―小説篇(仲間;朝顔 ほか)
2 王朝夢幻、鏡花の縁―戯曲篇(屍人と宝 一幕の詩劇;あやめ ほか)
3 澁澤龍〓とともに―対談・書評・書簡篇(鏡花の魅力;タルホの世界 ほか)
4 怪奇幻想文学入門―評論篇(本のことなど―主に中等科の学生へ;雨月物語について ほか)

著者等紹介

三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925年、東京・四谷区生まれ。東京大学法学部法律学科卒業。戦後の日本文学界を代表する作家であり、世界的にも高く評価されている。小説のみならず批評家、エッセイストとしても幅広く活躍。1970年没

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学文学部卒業。アンソロジスト、文芸評論家。1982年から「幻想文学」、2004年から「幽」の編集長を歴任。著書に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)など。児童書の監修も手がけ、活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

87
今年で没後50年となり、何かと取り上げられる機会が多い三島由紀夫。そんな彼の芳しい文体で綴られる世界感は息を呑むほど、美しい。特に澁澤龍彦との書簡は二人の知の交歓に耽溺。また、評論は取り上げられた本を片っ端から読みたくなるので積読に悩んでいる人は要注意(笑)特に「遠野物語」の現世と冥界との境界が融解する象徴としての炭の指摘は何度、読んでも切れ味のいい。そして「仲間」での彷徨える吸血鬼譚の艶めかしさと言ったら!同性愛的な結びつきを匂わせる父親の言葉によって、濡らしたベッドがより一層、意味深に思えてならない。2020/11/30

HANA

64
三島由紀夫の幻想的な部分を抜き出した一冊。アンソロジーピースとしてはこの手の本には必ず採られる「仲間」は既読であったが、その他の小説は全て初読。特に「卵」、こういう話も書いているのかと、今までとは別な一面を見せられた思い。三分の二ほどは評論対談等で、名高い「小説とは何か」を含むその内容は、幻想小説というよりは三島の小説観を表したものが多いように感じられる。鏡花や足穂、百鬼園先生が称揚されているのを見て、やはりこの世のものならぬ何かを掴もうとしてたような気がする。ただ澁澤関連は完全に編者の好みだろうけど。2021/01/09

くさてる

20
三島由紀夫の怪奇幻想、というコンセプトのアンソロジーという着眼点は素晴らしいと思うのだけど、なぜそこに澁澤龍彦との書簡が必要なのか。思想的なバックグランドという意味なのかな。三島のエッセイは確かに面白いのだけど、このコンセプトなら短編小説のみにしたほうがまとまる印象でした。小説ももっといろいろあるのでは……。個人的に偏愛している「仲間」がセレクトされていたのは良かったです。2020/11/25

大森黃馨

10
三島由紀夫のあまり知られてはいない怪奇幻想文学の面から纏めたアンソロジーだがどうも他の三島作品よりも小粒に思えるやはりあの最後が強烈で読者たるわれもそれに引きずられてしまいその系列的作品に引き込まれてしまうのか でも三島氏もあの『家畜人ヤプー』を読んでしかも高く評価していたとは この著作を読んでいても正直な所中々受け入れられず同調出来ず如何に自分が文学的素養を持たない無教養者なのかと思い知らされる2024/01/22

ハルト

10
読了:◎ 小説・戯曲に、澁澤龍彦との書簡、評論と、三島由紀夫の幻想的文業が幅広く採られている。三島の好きな、「雨月物語」・泉鏡花・稲垣足穂・内田百けん・柳田國男・澁澤龍彦について語られており、また評論にある「小説とは何か」については三島の小説観が書かれてあり、小説とのスタンスが興味深い。読んでて、三島の世界にのめり込みたくなる本でした。ただ腹筋と文学は関係あるかな?2020/11/01

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