出版社内容情報
人々の善き生を目指す福祉国家。だが、福祉を根底から規定する善き生とは何か、私たちは知らない。本書は、様々な思想家による福祉国家の思想を体系的に示すとともに、ケイパビリティ論、リバタリアン・パターナリズム、善き生論という3つの軸から、善き生を促す福祉国家へと社会を導くための新しい自由原理を描き出す。
内容説明
福祉国家が目指す人びとの善き生とはなにか。自由はいかに人びとの善き生をもたらすのか。現代の諸思想・諸哲学を貫く自由原理を描いた長年にわたる思索の集大成。
目次
序章 問題と構成
第1章 福祉国家の根本問題
第2章 福祉国家の哲学的基礎―潜勢的可能性としてのケイパビリティ
第3章 いかなる介入を正統化すべきか―リバタリアン・パターナリズムの射程(1)
第4章 自律していない者たちの社会契約―リバタリアン・パターナリズムの射程(2)
第5章 幸福の経済原理―自生的な善き生の理論
著者等紹介
橋本努[ハシモトツトム]
1967年東京都生まれ。1990年横浜国立大学経済学部、卒業。1999年東京大学大学院総合文化研究科、博士号取得。現在、北海道大学大学院経済学研究院、教授。シノドス国際社会動向研究所、所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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