内容説明
かいたとたんほんものになるまほうのえんぴつがありました。あるひ、くまさんはまほうのえんぴつをもってさんぽにでかけました。でも、たいへんです！ハンターたちがくまさんをつかまえようとしています！
著者等紹介
ブラウン，アンソニー［ブラウン，アンソニー］［Ｂｒｏｗｎｅ，Ａｎｔｈｏｎｙ］
１９４６年、イギリス生まれの絵本作家。ケイト・グリーナウェイ賞を２度受賞、２０００年に国際アンデルセン賞を受賞するなど、受賞歴多数。２００９年から２０１１年には、イギリス児童文学の最高の称号「チルドレンズ・ローリエト」を授かった
さくまゆみこ［サクマユミコ］
１９４７年、東京生まれ。出版社勤務を経てフリーの翻訳家となる。現在は青山学院女子短期大学教授。「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表としても活動している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
60
描くものが即座に具現化するペンのスタンド能力を持つクマさんの物語。ハンターたちに狙われて、アミで追いかけられても、ロープをかけられても、銃を突きつけられても、オリが上からかぶせられても、穴に落とされても、その都度、ペンの能力でやすやすと難を逃れる。クマさんは淡々と歩き、淡々と去っていくのみ……というのが表のお話なのだが、歩いている背景の森がヤバイ。魚や靴が葉っぱになっていたり、ネクタイを締めた草が生えていたり、ゴゴゴゴ…という音が聞こえてきそう。どこなんだここは。2016/11/19
たまきら
30
この作家さんのシュールな、かわいいのに危険な世界観にドキドキ。平衡感覚を崩されるんですよね～。オタマさんがすごく気に入ってます。たしか続きがなかったかな？2018/04/03
ツキノ
24
2012年7月発行。アンソニー・ブラウン さくまゆみこ訳。くまさんが持っているふしぎなえんぴつ。おさんぽに。道すがら、えんぴつが危機を救う。背景に描かれた植物や動物に表情がある！最後はすごいよ！(E174）2021/06/29
anne＠灯れ松明の火
21
ブログご紹介。”くま”に惹かれて。描いた途端、本物になる魔法の鉛筆。くまさん、すごいものを持ってるね。どんな危険が迫っても、解決できる何かをささっと描く。「おおいそぎ」と言いながら、淡々と、慌てず騒がずで、なんだか笑える。次は何を描くのか？とワクワクする。背景のジャングルの毒々しさといい、妙にクールなくまといい、個性的だな。子どもたちとのコラボ作品もあるらしいので、そちらも読んでみたい。2014/03/11
みさどん
18
淡々と無表情で進む白いくまさんは、何事にも動じない。なぜならおたすけえんぴつがあるから。まるでドラえもんの世界じゃないか。鉄砲を向けられても落とし穴に落ちても、鉛筆で書いたら鉄砲の向きが変わったり、でっかい鳥が出てきたり、くまさんを救ってくれる。いいなあ。これは子ども心をくすぐるよ。大人もくすぐられるから。好きな本棚2024/08/28
