内容説明
とっても楽しみな「模写の日」、おじいさんといっしょに博物館にでかけた小さなコブタは、すぐに、なんだかヘンだぞ、と気がつきます。たくさんの絵の一部が切り取られ、ニセモノがはめこんであるのです。誰が盗んだのか?いったいどうやって切り取ったのか?この謎をきっと解いてみせる!小さなコブタは決心します。読者のみなさんもぜひ、コブタといっしょに手掛かりを追いかけて、推理を楽しんでください。すべてのページをじっくりながめれば、ほら、そこにたくさんの証拠が。
著者等紹介
ガイサート,アーサー[ガイサート,アーサー][Geisert,Arthur]
1978年国際版画ビエンナーレで受賞した実力派の銅版画家。作品はサンフランシスコ近代美術館をはじめ、アメリカ各地の美術館に展示されている。アメリカ、イリノイ州ガレナ在住
久美沙織[クミサオリ]
岩手県盛岡市生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。在学中、『小説ジュニア』にてデビュー。SF、ファンタジー、ミステリー、エッセイ、翻訳と、多岐にわたる分野で活躍している。軽井沢在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
86
絵本。おじいちゃんと一緒に博物館に出かけたコブタの少女が、不可解な絵画盗難事件を解決する▽毎週火曜の午前中は、模写をする人のための特別開館日。ところがいくつかの絵の一部分が切り取られ、ニセモノが貼られていた。コブタは、自分が見たものを絵に書き、見事な推理を披露する▽絵が独特で(嫌いではないけど)ハッキリしたイラストではないので、ヒントがわかりづらいかも。犯人が意外で面白かった。訳は久美沙織。2005年発行2025/07/13
ままこ
50
絵を描くのが大好きな豚の少女が《模写の日》に博物館でスケッチしてる途中に事件が起こる。そこで現場でスケッチした絵を元に洞察力をいかして解決していく。細かいとこにヒントが隠されているのでそこを探しながら読める楽しいミステリー絵本。2017/08/13
小夜風
25
【図書館】推理絵本。全然判らなかった(笑)。読み終わった後にもう一度読み返せば「ああ!なるほど!」って思います。いや…細か過ぎだから(笑)。博物館の「模写の日」って良いなぁ♪2014/09/23
ポラリス
21
子豚の女の子が主人公のミステリー絵本。緻密な絵の中に散りばめられた手掛かりを見つけるのが楽しくわくわく出来ました。中々本格的なミステリー、真犯人も子豚ちゃんも賢いなあ...!真相が解った後改めて読み返すとまた面白い。大人も楽しめる絵本でした。「模写の日」という催しが素敵で羨ましい♪2017/08/24
Cinejazz
20
〝きょう火曜日は「模写の日」。仔ブタのわたしは、お弁当を作って、お爺さんと博物館へ絵の模写に出かけていった…。「アレ?なんだかヘン?」 壁に架かったたくさんの絵の一部が切り取られて、あまり上手じゃない偽物がはめ込まれているのに気付いたわたし…。現場の床には、梯子を使った痕跡と足跡が残されていた。切り取られた絵の部分は、美味しそうな食べ物を描かれていた。ハテ?誰が何のために?…。仔ブタは謎の解明を決心し、捜索をはじめることに…〟銅板画家<ア-サ-・ガイサ-ト>が、読者に挑戦するミステリ-絵本。2025/07/18