内容説明
日本最初の中戦車である八九式は、当初11トン以内の歩兵支援用軽戦車として開発され、昭和6年11月からは満州事変に投入された。その後、車体の再設計に伴う重量の増加などにより中戦車扱いとなり、昭和12年7月から始まった日中戦争では主力戦車として活躍。また海軍の上海特別陸戦隊にも配備され、さらにノモンハン事件にも参加、そして太平洋戦争でも、フィリピンや南方の諸島で老体に鞭打ち戦っている。本書では著者が蒐集した貴重な未発表写真を中心に、「鉄牛」や「鉄獅子」と称された八九式中戦車が、国内の訓練場や外地の戦場で躍動する姿を多数収録*
目次
カラーで見る八九式中戦車
八九式中戦車の国内配備と訓練
戦車第二連隊の八九式中戦車
外地や戦場の八九式中戦車
戦車第二大隊の支那事変派遣
著者等紹介
吉川和篤[ヨシカワカズノリ]
1964年、香川県高松市生まれ。長らく広告代理店でアートディレクターとして勤務を続けたが、2020年春からフリーランスに転身。これまでも本業の傍ら、イタリア軍やドイツ軍、日本軍の陸戦兵器や戦史、軍装を中心に研究を続け、軍事雑誌や模型雑誌で連載記事を持ち、イラストの寄稿も行ってきた。また、蒐集した当時の軍装や戦車、火器の写真などを元に自費出版で写真集を刊行している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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