出版社内容情報
日本は北朝鮮、中国にどうしたら勝てるのか?
北朝鮮は2006年7月、テポドン2を含むミサイル7発を日本海に発射しました。さらに10月、全世界が懸念するなかで、ついに地下核実験を強行しました。しかし、その後に噴出した日本のマスコミ報道、知識人や政治家の反応、それらに影響された世論を見ると、あまりにも冷静さに欠けた短絡的、感情的な主張が目立ちます。「北朝鮮はぶっ潰すべきだ」という意見もそうです。そこで、国際政治・軍事アナリストの小川和久氏に、ファクト&フィギュア(事実とデータ)から出発し、事態を冷徹に見ることで、私たちの社会が抱える問題について、Q&A方式でわかりやすく解説した国際社会の入門書です。
内容説明
核を持つことで、国際的な発言力を持とうとする北朝鮮の「戦争力」、軍事的な強化、近代化を成し遂げたといえない中国の「戦争力」、北朝鮮、中国に打ち克つ日本の戦略的な「戦争力」、を本書がはじめて明かす。
目次
第1章 北朝鮮の「戦争力」―北朝鮮の核実験で何が変わったか?(北朝鮮の核実験は成功?それとも失敗?;北朝鮮が実験した核兵器は、どんなものか? ほか)
第2章 中国の「戦争力」―高度成長を続ける中国の実力は?(中国は本当に「脅威」なのか?;中国の台湾への武力行使はありうるか? ほか)
第3章 21世紀の日本が目指すべき「戦争力」―北朝鮮、中国に負けないために日本がなすべきこと(日本は「普通の国」になるべきか?;日本は「自立した軍事力」を持つべきか? ほか)
第4章 日本政府が備えるべき「戦争力」―戦争、テロ、災害に打ち克つ危機管理(なぜ日本には危機管理の発想が欠如しているのか?;「安全」にはどのくらいのコストがかかるのか? ほか)
第5章 新しい時代の自衛隊の「戦争力」―「日本軍」としての自衛隊のあり方(防衛省・自衛隊はこれからどうあるべきか?;なぜ「防衛計画大綱」には「戦略」がないのか? ほか)
著者等紹介
小川和久[オガワカズヒサ]
1945年、熊本県生まれ。陸上自衛隊生徒教育隊、同航空学校修了。同志社大学神学部中退。日本海新聞、週刊現代記者を経て1984年、日本初の軍事アナリストとして独立。(株)危機管理総合研究所代表取締役研究所長。「国家安全保障に関する官邸機能強化会議」(議長・安倍首相)議員、外務省「世界の中の日本・30人委員会」委員、総務省消防庁消防審議会委員などとして活動。小渕内閣のとき、野中官房長官とドクターヘリを実現させた。専門分野は外交・安全保障・危機管理
坂本衛[サカモトマモル]
ジャーナリスト。1958年5月東京生まれ。早稲田大学政経学部政治学科中退。在学中から週刊誌、月刊誌などの取材・執筆活動を開始。97~04年、放送専門誌『GALAC』編集長。田原総一朗責任編集『オフレコ!』(アスコム)副編集長。日本大学芸術学部放送学科講師。ホームページ「すべてを疑え!!MAMO’s Site」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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