内容説明
通常の投資では、保有する金融商品の価値が買ったときよりも下落していれば、嫌な気分になるだろう。価値が下がり、“損”が出ているのだから当然だ。しかし、月収の一部で買い続けるだけの「積立投資」なら、必ずしもそうではない。むしろ相場がどんなに暴落しようが、たとえ元の値段に戻らなくても、「ある水準」に戻れば大丈夫という安心感があるのだ。本書では「ドルコスト平均法」とも呼ばれ、富裕者の正攻法とされているこの投資スタイルの性質と活用法を多角的な分析で浮き彫りにする。
目次
第1章 積立投資の特徴・1 下がっても安心感
第2章 積立投資の特徴・2 戻れば利益
第3章 積立投資の特徴・3 タイミングに悩まない
第4章 積立投資の特徴・4 継続が大事
第5章 回復力の徹底検証
第6章 期待値の徹底検証
第7章 ポートフォリオの徹底検証
第8章 リバランスの徹底検証
第9章 総括
著者等紹介
星野泰平[ホシノヤスヒラ]
1981年生まれ。埼玉県立浦和高校、信州大学経済学部卒業。日本インベスターズ証券に役職員3位株主として資本参画し、同社の事業譲渡後に独立。社団法人世界つみたて投資協会代表理事、株式会社Tsumitate Style代表取締役を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
264
グラフが多くすぐ読めた。fxとかに比べてやり易そうな感じ。こういう事も考えないとなぁと思った。2017/06/20
harass
47
この著者の新書を探すが近くの図書館にこれがあったので借りる。株式投資のよくある論議で、まとまった金額を一括で投資する場合と、定期的に積立投資することの利点欠点を豊富な例から検証していく。問題集のように例が並んでいる。正直、執拗すぎるほどで、要点を飛ばして読んだ。効率でいうと一括なのだが、どのタイミングで投資すべきかが難しい。口数を安いときに多く買っていくことを重視するという、言われてみればうなずける論を展開する。2021/12/29
Shinya
17
具体的な例題や計算の式、表を多用されることで、ちゃんと数字や見た目で違いを感じられた。 大事なのは長期と、そのプロセスなのかと思う。 日経平均がここ数年での最高値に達しているので、いつか下落すること考えれば今が積立投資のチャンスなのかな。2017/12/26
mattu
7
初心者でもわかりやすいです。多く投資の本を読みながら学んでいきます。2015/11/11
nappyon
4
投資入門中。ひたすら積立投資についてメリット・デメリット含めて記載されている上にシミュレーションなども豊富。信頼できる本だと感じた。「投資というと 「上がったら儲かり 、下がったら損をする 」と思う人は多い 。確かに 、一括投資の場合 、投資した時点よりも金融商品の価値が下がれば普通は赤字になる 」「しかし 、積立投資の場合 、そう “単純 ”ではない 。評価はあくまで買い込んだ口数と終了時の価格の積で決まる 。これが 、商品価格の下落不安を和らげてくれる積立投資の 「値下がり安心効果 」なのだ」2017/04/19