内容説明
本書は、これまでのトレード本とはまったく違う指針とひらめきを与えてくれる。書かれているのは戦術・戦略や資金管理ではなく、個人のメンタル管理に特化している。平凡なトレーダーだった著者が、テクニカル分析の探求以上に自身のメンタル管理に力を注いだことで、信じられないほどの高みに到達した。その経験について、独特かつ斬新で、初心者にも分かりやすい例を挙げながら説明をしている。トレーダーがトレード中の心理的な起伏に伴って、脳の指令に唯々諾々と従っていてはたまにしか利益を上げることができない平凡なトレーダーで一生を終える。しかし、太古の昔から人間のDNAに組み込まれたものとは異なる考え方を会得すれば、初めて安定的に高い収益を上げるトレーダーになることができる。本書ではそのトレーダーの内面を変える方法を詳しく紹介している。これは、テクニカル分析を世界一極めるよりもかなり容易な行程である。著者いわく、「失敗するのはテクニカル分析を十分に理解していないからではない。市場がトレーダーの心に及ぼす影響を十分に理解していないからだ」。「最高の負け方を習得した者だけが最終的な勝者になる(Best Loser Wins)」というが、著者の一番強調したいことである。これは従来の欠陥だらけのトレードに対する考え方を捨て、「Best Loser」になることができれば、トレード結果もあなたの想像レベルを超えるものになるということである!
目次
第1章 ライアーズ・ポーカー
第2章 トレーディングフロア
第3章 だれでもチャートの専門家
第4章 パターンの呪い
第5章 人間の弱さとの闘い
第6章 嫌悪感
第7章 さまよう心
第8章 スランプのときのトレード
第9章 失敗を受け入れる
第10章 うまく負けた人が勝つ
第11章 理想的な考え方
著者等紹介
ホウガード,トム[ホウガード,トム] [Hougaard,Tom]
イギリスの2つの大学で経済学とファイナンス、学び、JPモルガン・チェースに勤務後、ロンドンのシティで10年間CFD(差金決済)のブローカーでチーフマーケットストラテジストを務めた。テレビやラジオで市場に関するインタビューを多く受けているほか、トレード戦略に関して何万人もの顧客を教育している。2009年以降は自己資金でトレードしている。また、自費出版でトレード心理、プライスアクション、商品知識などに関する著作を発表している。TelegramやYouTubeでトレードを公開しているほか、トレード結果を自身のウェブサイトで公開している
長岡半太郎[ナガオカハンタロウ]
放送大学教養学部卒。放送大学大学院文化科学研究科(情報学)修了・修士(学術)。日米の銀行、CTA、ヘッジファンドなどを経て、現在は中堅運用会社勤務。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
井田京子[イダキョウコ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ossan12345
猫科とらねこ
アラト(Arato510)