内容説明
チームの離合集散やうちわもめなど、虚々実々の駆け引きが展開される中、買収劇はいよいよクライマックスへ。最高値を付けて買収に勝利するのは、どのチームか。当事者への綿密な取材によって、史上最大のM&Aのすべてが明らかになる。
目次
第11章 不毛の提携交渉
第12章 和平交渉、決裂
第13章 世論の袋だたき
第14章 ビッドに滑り込め!
第15章 延長戦の明暗
第16章 強欲のゲーム
第17章 ビッドに終わりはない!
第18章 最後の競り合い
エピローグ
著者等紹介
バロー,ブライアン[バロー,ブライアン] [Burrough,Bryan]
ウォール・ストリート・ジャーナルほか米国各紙の記者を経験後、作家として活躍
ヘルヤー,ジョン[ヘルヤー,ジョン] [Helyar,John]
ウォール・ストリート・ジャーナル・アトランタ支局次長、『サウスポイント』主席編集部員などを歴任。ウォール・ストリート・ジャーナル時代のRIRナビスコ買収に関する取材活動によって、ブライアン・バローとともにジェラルド・ローブ賞を贈られた
鈴田敦之[スズタアツユキ]
毎日新聞社経済部副部長、ラジオ・テレビ報道部長、電波本部長等を歴任後、評論家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エリナ松岡
4
長いので読むのに苦労しましたが、買収交渉のクライマックスを迎えて上巻より熱中して読みました。読み終わってみて、ちゃんと娯楽作品として成り立っているなと。これを捏造がほとんどなく当事者達へのインタビューでの発言を組み上げて作ったのだとしたら、すごいものだと思います。後日談のタバコ訴訟にまつわるエピソードなんかもなかなか面白いです。2017/12/19
NZM
0
読み物としてとても面白く、のめり込んで読み進める中で、これってノンフィクションだったよな?と感じるほど物語や数字がぶっ飛んでいた。 ガバナンスの観点からは、1980年代後半の米国より今の日本の方が遅れていないか?と感じた。 本著の主題である欲望について、富を独り占めしたいという気持ちも分かるが、ESGのように必要経費という形で従業員やステークホルダーに対する分配を実施するのが事業を経営する上ではベターな気もするが。。。 不謹慎かもしれないが、会社をマネーゲームの道具とする点についてはわくわく感を覚えた笑2023/09/30