内容説明
過去200年にわたる米国株式市場のヒストリカルな推移とパフォーマンスを分析し、長期の強気相場・弱気相場・レンジ相場をもたらした要因を検証。続いてそうした長期相場を支配していた人間の心理、現在の米国株式市場が長期のレンジ相場に突入した可能性、このレンジ相場がどのくらい続くのか―といったことを詳細に検討する。そして、こうした現実をふまえて、われわれ投資家はどのように対処すべきかという戦略を述べる。具体的には優良企業の条件とその株式を適正な価格で購入するための方法、すなわち現在のレンジ相場に適切に対処するためのアクティブなバリュー投資の実践法を明らかにしている。こうしたアプローチのベースとなるのが、起業の質・成長・評価という3つの条件の分析である。そして最後の仕上げとして、優良企業の株式の買いと売りの方法、それらを成功させるためのリスクと分散投資の考え方に焦点を当てている。
目次
第1部 将来の展望(はじめに―レンジ相場の到来;長期の強気・弱気・レンジ相場の心理;株式市場の数学;債券―株式のライバルとなる投資対象か)
第2部 アクティブなバリュー投資法(分析論;株式の売買戦略;リスクと分散投資)
著者等紹介
カツェネルソン,ビタリー[カツェネルソン,ビタリー][KATSENELSON,VITALIY N.]
1994年に株式投資の世界に入り、現在はインベストメント・マネジメント・アソシエイツのファンドマネジャーとして、ファンダメンタルズ分析に基づいて機関投資家や個人投資家の資金を運用している。コロラド大学デンバー校経営大学院の非常勤教授を務め、またフィナンシャル・タイムズ、ダウ・ジョーンズ社のマーケットウォッチ、ミニアビル・ドット・コムなどに定期的に寄稿している。公認証券アナリスト(CFA)としてコロラド州CFA協会理事、リタイアメント・インベストメント・インスティチュートの理事も務める。コロラド大学でファイナンス論の学士号と修士号を修得、優等で卒業した
鈴木一之[スズキカズユキ]
(株)フィスコプレイスの客員アナリスト。1983年、大和証券に入社、1987年に株式トレーディング室に配属され、機関投資家向け証券営業に突き、以後一貫して株式トレードの最前線にて相場と格闘。2000年4月からインフォストックドットコムにて日本株チーフアナリスト。2008年1月から現職。日本アナリスト協会検定会員
関本博英[セキモトヒロヒデ]
上智大学外国語学部英語学科を卒業。時事通信社・外国経済部を経て翻訳業に入る。国際労働機関(ILO)など国連関連の翻訳をはじめ、労働、経済、証券など多分野の翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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