内容説明
投資評価の第一人者、ニューヨーク大学スターン経営大学院教授アスワス・ダモダランによる資産価値評価解説の決定版がついに完成。株式から債券、オプション、先物、実物資産にいたるまで、ありとあらゆる資産の価値を測定するための、最新かつ旧来のさまざまなツールとテクニックが満載。投資評価のすべてを網羅した実用的な指南書といえる。本書では現在の最新事例と評価ツールをフルに活用して、評価が難しいとされるドットコム企業や非公開企業、金融サービス会社をはじめとするニューセクターの評価にも果敢にチャレンジする。さまざまな評価モデルの理論と応用を通じて、キャッシュフロー評価から相対評価、企業買収のための評価にいたるまで、評価の全プロセスを明確に理解するのに格好の内容。本書は信頼のおける情報、分析・洞察のための貴重なアドバイスを提供し、資産評価のカギとなる重要な題材のすべてを解説する。
目次
非公開企業の価値評価
企業買収
不動産の価値評価
そのほかの資産の価値評価
遅延オプションとそれが評価に与える影響
拡張オプションおよび放棄オプションとそれらが価値評価に与える影響
経営不振企業における株主資本の価値評価
価値向上―割引キャッシュフロー評価の枠組み
価値向上―経済付加価値(EVA)、キャッシュフロー投下資本利益率(CFROI)、そのほかのツール
債券の価値評価
先物契約と先渡契約の価値評価
総論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nekozuki
9
3巻はやや特殊な資産についての考え方。非公開企業に関しては投資家が分散できない前提でトータルベータを使うべきとのことだが、実務的には見たことがない。不動産も悩ましい問題だが、REITのベータを使うことになるというのは(個人的にはまだ違和感があるが)しょうがないのか。 解説の並びとして、債券・デリバティブが最後にまとめられており、通常のコーポレートファイナンスの教科書よりもそれぞれの関連性がわかりやすい。 唯一シリーズを通してネックがあるとすると、翻訳版の誤字が多すぎることか。2025/01/22