内容説明
1980年代の名著、待望の新装版刊行!豊富な事例を紹介しながら、奥深きエンジニアリングの世界を丁寧に解説。
目次
人間であるということ
人間は転びながら成長する
遊びから学び実人生から学ぶ
付録「親方の自慢の傑作」オリバー・ウェンデル・ホームズ作
エンジニアリングとは仮説である
成功とは失敗を予見すること
設計と旅行の共通点
設計と文学の共通点
事故は起こるのを待っている
安全を数字であらわせば
割れ目が突破口になる
バスのフレームとナイフの刃
間奏曲―水晶宮の成功物語
橋は落ちてはまた架けられ
探偵エンジニアリングとエンジニアリング・フィクション
計算尺からコンピュータへ―忘れ去られる昔のやり方
混沌の中を見通す人
設計には限界がある
著者等紹介
ペトロスキ,ヘンリー[ペトロスキ,ヘンリー] [Petroski,Henry]
1942年ニューヨーク・ブルックリン生まれ。デューク大学教授。専門は土木工学、失敗学。1968年イリノイ大学で博士号を取得し、同大学やテキサス大学を経て現職。精力的に執筆活動を続けている
北村美都穂[キタムラミズホ]
1928年京都市生まれ。東京工業大学卒業後、中央公論社『自然』の編集者を経て、日揮株式会社に勤務。退職後、翻訳業に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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YuYu
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エンジニアリングの本質や考え方が過去の事例や著者の経験から論じられている。原著は1985年の古い本だが、色褪せない考え方だと思う。存在しなかった物を設計するにも関わらず構造物破壊の危険性をゼロにしなければならないというエンジニア特有の性質がある。またどんな失敗でも成功のもとになり過去の惨事などから学ぶことが重要だと述べている。2022/04/09
Spock Nao
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原題は To engineer is humanで、ある。推薦文として、「エンジニアの思想・センスが身につく」と書かれているが、そんなに簡単な話ではない。著者のエンジニアリングの経験の中から自戒もこめて次世代のエンジニアに語りかけている。おそらく、若いエンジニアは反発するかもしれないが、この内容が身に染みて分かったときが一人前のエンジニアになったときだ。2020/02/03
YUJIRO
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過去と失敗から学ぶべし。2019/06/04