マグノリアブックス
ビューティフル・ボーイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 536p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784775528563
  • NDC分類 936
  • Cコード C0197

内容説明

私の息子になにがあったのか?私は何をまちがえたのだろう―息子のニックが薬物依存症になって以降、デヴィッドの頭を悩ますのはそれらの疑問だ。かつてのニックは喜びにあふれたチャーミングな少年で、スポーツや勉強に秀でていた。母親の異なる弟と妹にも慕われ、自分たち家族は幸せだった。けれど、ニックがマリファナを吸いはじめ、ついには覚醒剤に手を出したとき、デヴィッドの幸せな世界は崩壊した。デヴィッドはニックを救うため、あらゆる治療法を探すが―。父と息子による依存症との闘いと、家族の絆の大切さを描いたノンフィクション。

著者等紹介

シェフ,デヴィッド[シェフ,デヴィッド] [Sheff,David]
『ニューヨーク・タイムズ』、『ローリングストーン』、『ワイアード』など、多くの出版物に執筆が掲載されている。継続的に依存症の科学に関する調査と報告をおこなってきたことで、『タイム』の“世界でもっとも影響力のある人”のリストに載った

市ノ瀬美麗[イチノセミレイ]
金沢大学卒業。途上国支援にも興味を持ち、国際NGO団体の翻訳ボランティアにも携わる。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

104
映画はまだ観ていないのだが、これだけでも充分だと思えるほど胸を打つ重たい本だった。ジャーナリスト、作家であるデビィッド・シェフ。アルコールとドラッグの依存症になってしまった息子ニックとの壮絶な日々を描いた自伝。読んでいてつらくてたまらなかった。ドラッグまではいかなくとも、子どもを育てる中で私も味わった「どうしてうちの子が」という絶望。だから、小説より面白いなどと迂闊には言えない。実際そうなのだが。依存症は疾病なのだということも、よくわかった。兄弟の苦しみも。世に出す意義にあふれた作品。やはり映画も観たい。2019/06/25

miaou_u

8
父親自身の自責の念もあるだろう、どうしてこうなった、という混乱もあるだろう。どうして、の部分を、ドラッグの恐ろしさだけに結びつけたり息子であるニックの嗜好、、音楽や文学と結びつけるのは、違う。何か理由付けをしないと、やりきれないのだ。凶悪事件が起こるとマスコミが犯人の趣味嗜好を掘り下げるのと同様に。『どうして』に答えはない。本人の足で生き進むしかない。ただ、その足元を支える家族は、なにがあっても家族で、美しい想い出から抜け出せない。映画鑑賞の後に触れたニックの父親が書いた本書。様々な感情が渦巻いて苦しい。2019/05/12

うたまる

1
「涙、悲嘆、必死の善意にもかかわらず、依存症者がいる家族のほとんどは最後には敗れる」……薬物依存症の息子に寄り添った父親の回顧録。親であれば子供のことで悩むなんて通例だが、薬物中毒は破格にきつい。反復性、悪質性、破壊性に秀で、家族全員のメンタルをへし折り絶望に叩き落す。なのに治療法は高額な割に出鱈目で、成功率はほんの一桁だという。著者の息子を助けるための執念と行動力で、依存症治療の啓発が進んだのは喜ばしいことだ。でも、それはあくまで対症療法。真に望ましいのは、銃と同じく、社会から違法薬物を一掃することだ。2021/04/27

ジム

0
こういった現実を無視してはいけないな。2019/05/04

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