内容説明
伯爵の弟の未亡人である伯母とともに、人里離れた城で暮らすアナベル。新たな伯爵のセオが城の持ち主となり、彼女たちに出ていくように告げる。戦争で片方の脚を失ったセオは、悪夢にとらわれている。誰にも戦争について訊ねられることなく、孤独に暮らすことを望む彼には、アナベルたちの存在が邪魔でしかない。城以外に行くところのないアナベルたちには、もうひとつ出ていけない理由があった。妹が娘とともに、夫のもとから逃げてきていたのだ。妹たちの存在をセオに知られないようにしながら、なんとか城に残ろうと考えるが…。
著者等紹介
マクストン,リリー[マクストン,リリー] [Maxton,Lily]
アメリカ中西部に生まれる。英文学の学位を取って大学を卒業したあと、作家としてのキャリアを築く
草鹿佐恵子[クサカサエコ]
京都生まれ。大阪大学人間科学部卒業。三人の子育てを経て翻訳の道に入る。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ち~
31
戦争で片足を無くし、重いPTSDを患って戻ったセオ。思わぬ伯爵位と領地を相続し、孤独を求めてスコットランドの古城に弟妹と移り住む。しかし、その城には叔母や妹と共に住むアナベルがいた。住む家と手当てを与えて追い出そうとするセオ。それに対し、城を我が物とし、セオを追い出そうと騙し傷つけるアナベルが嫌で最後まで話に入り込めなかった。その2人が特にキッカケもないまま惹かれ合うのも謎。クライマックスの事件もアナベルの妹が好きになれずに上滑り。子爵が気の毒すぎた。最後にセオに回復の兆しが出ていた事だけは良かった。2020/08/22
みみ45
1
うーん。それなりに興味深く、いい感じなヒロインとヒーローなのですが、共感できず、うーんな感じ。。 短い割に盛沢山なせいかもしれません、 この時代が好きでハイランダー系が好きであれば、よいのかも2019/02/28