内容説明
公爵のひとり娘であるマギーは、兄の服に身を包み城から抜け出した。ぜったいに戻るつもりはない。城にとどまれば、残酷な婚約者との不幸な結婚生活が待っているのだから。修道院に入り神に一生を捧げると誓えば、父親もマギーに結婚を強制できず、婚約者の手が届かぬ場所にいられる。そう思っていたが、道中、予想外の戦いに巻きこまれ、マギーはそのときに出会ったキャメロンの族長、ロホランと行動をともにすることになる。男と女のあいだに、愛などというものは実在しない。そう思っていたはずなのに、彼女はロホランに惹かれはじめ―。
著者等紹介
ベイリー,ロリ・アン[ベイリー,ロリアン] [Bailey,Lori Ann]
会社員、専業主婦を経て作家になる。バージニア州北部で暮らしている
草鹿佐恵子[クサカサエコ]
京都生まれ。大阪大学人間科学部卒業。三人の子育てを経て若いころからの憧れだった翻訳の道に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
33
1642年スコットランド。王族派と盟約派が対立する物騒な情勢。王族派のクランの族長ロホラン(婚約者に騙されて女性不信)が助けたのは、敵である盟約派コナルとの結婚から逃げてきたマギー。マギーがクランを危険な目にあわせられないと言いつつ、自分の正体を秘密にし続けるのはイラッとしたし、そんなマギーを疑いつつも紆余曲折を経てついに結婚の意を固めたロホランが、嫌悪するアラベラの口車に簡単に乗せられ、再びマギーを疑うのもナンデヤネン!すわ戦争か?て時に、会った瞬間、正体を隠すマギーを友達にしちゃう周りの人達もどうよ?2020/10/10
たまきら
24
17世紀後半のスコットランドで政略結婚の相手に耐えられず、修道院目指し家出する公爵令嬢(他に選択肢がないってどうなの…)が主人公です。そんな彼女を戦闘のどさくさで図らずも保護することになった有力部族の族長さん(トラウマ付きですがもちろんハイランダーでかっこいい)。あっという間にお互いが憎からず思う仲に。脇役たちがもう少し肉付けされていたらもっと面白かったかも…と思いつつも、主役二人は魅力たっぷり。楽しかったです。しかし…この時代の女子の進路選択のなさ、本当にひどすぎ。2019/01/08
イヴ@乗馬に夢中
18
ハイランドもの。公爵の結婚から逃げるマギーとえくぼのある氏族長ロホラン 過去の女性の裏切りのためマギーを信用できないロホランがマギーに出会い、真実の愛を見つける。 悪女の勘違いぷりやツンデレシーンは必須。展開的にいくつかあれ?(あっさり許してしまうとこ)と思うとこや、どこかで読んだことある設定だけどそれでも楽しめた。大好きなハイランダーものなので、クランという言葉を聞くだけでワクワクした。雰囲気や描写を読むだけでテンション上がった。 2018/11/19
リディア
6
ヒーローは疑り深い性格。監禁のところは酷いけどあっさり許す。横恋慕のアラベラは絶対何かしでかすとわかってた。なんか似た設定読んだことあるし。2人のラブラブ幸せな所を見たいのに常に秘密がチラついて最後の最後まで素直に楽しめなかった。思いが通じあったらすぐ終わりで残念。あと少年ロビーはどうなった?2020/01/30