内容説明
家庭教師のサラには秘密がある。彼女の本当の名前はセリーナで、公爵令嬢なのだ。カナダまで逃れてきた彼女は、かつて憧れていたマーカム伯爵が後見人を務める少女のために家庭教師を探していると知って、素性を隠したまま面接を受けた。久しぶりに見た伯爵の顔には、戦争で負った大きな火傷痕ができていたが、それが伯爵の魅力を損ねているとセリーナには感じられなかった。けれど、彼の傷は外見にできたものだけではなかった。心にも大きな傷を負っていた。そしてセリーナにも、逃亡する原因となった傷があり―。
著者等紹介
エヴァンス,ブロンウェン[エヴァンス,ブロンウェン] [Evans,Bronwen]
ニュージーランド在住のロマンス作家。物語を愛する彼女の頭の中には、キャラクターやストーリーが詰まっている。数々の受賞歴やノミネート歴がある
荻窪やよい[オギクボヤヨイ]
1960年代モッズの音楽、ファッションをこよなく愛する翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
22
戦争でひどいけがを負った男性と、幼いころから彼を思ってきたものの、ひどい結婚で身も心も傷ついている女性のロマンスです。あちこち旅をしたり、内容もなかなか緻密なのに、自分的には盛り上がらずに読み終わってしまいました。多分登場人物や複線の多さが鼻についてしまったんだろうなあ。残念。娘さんはかわいかった~。2017/09/15
キッチンタイマー
11
貶められた放蕩貴族シリーズの1、らしい。戦争で半身を火傷したヒーロークリスチャンと、サディストの夫を殺して家庭教師として逃げるサラ。米国、カナダ、ジャマイカ、英国と、場面はクルクル動く。いいんじゃないかなー。タイトルからもう少ししっとりしたものを予想してたけど。元モテのヒーローが売春婦にさえ相手にされない、と凹むのが痛い。2017/01/29
まめもち
6
貶められた放蕩貴族たち1。戦争で火傷を負ったクリスチャン×夫を殺して逃亡中のセリーナ。強姦の濡れ衣をきせられカナダに送られたヒーロー。そこで得た友人の娘の家庭教師に応募してきたヒロイン。外見に引け目感じてるヒーローがそこ気にしない相手に出会ったら好きになるよね。両想いなのに船旅の間は愛人、陸に上がったら他人なんてそりゃ無理wヒロインの正体あっさりバレ、夫も生きてて決闘で片をつけたが最低な男だった。トドメを刺した友人グッジョブ。ヒーローのグループ6人を狙い敵の存在が分かっただけであとは謎。続き出るのはいつ?2018/01/18
すっちゃん
5
⭐️⭐️⭐️後半になって、登場人物が増えバタバタ。更に、謎は次回持ち越し。リリーは素直で可愛くて◎2017/04/21
矢田ふみえ
3
おもしろかった。真実を話すのってむつかしいことあるよね。傷をもつ二人が想いをよせあう過程が、よかったよ。ヒーローがいい人って大事。2018/06/06