内容説明
父親のふくれあがった借金返済のために、キャロラインは結婚しなければならなくなった。それも、いちばん高い値をつけた者と、やすやすと手に入る賞品と思われたくない彼女の気持ちをまったく考えずに、父親は勝手に結婚相手を決めてしまった。相手のレイヴンブルック伯爵は、キャロラインがこれまで出会った男性の中で最も美しかったが、これまで会った中で最も耐えがたい性格でもあった。相手をろくに知る時間も与えられないまま、キャロラインは伯爵の領地へと連れていかれ…。
著者等紹介
イングリッシュ,クリスティ[イングリッシュ,クリスティ][English,Christy]
ノースカロライナ在在。女優としてシェイクスピア劇を舞台で演じた経験を持つ
美島幸[ミシマミユキ]
実務・出版翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
30
この時代、良家の女性がいかに様々なものに縛られていたかが上手に表現されている小説です。高潔な軍人でもある男爵家に育ち、家を助けるため出会って数日で裕福な伯爵に嫁ぐ女子が、じゃじゃ馬という設定であっても冷静に自分の人生を受け入れる姿が印象的でした。夫となる男性も大して結婚に期待はしていません。男子を生んでくれればいい…ぐらいで、愛人との関係も継続するつもり。女子の美しさや誠実さに影響されていくものの、こういうシステムがまかり通る世界ってやっぱ嫌ね。ちょっとイギリス王室とか思いました。2021/02/08
くろうさぎ
1
う~~ん。結構一気に読めました。でも、ヒーローの仇敵ですが、ヒーローから憎しみなんかを感じるんだけど、本人の描写にはそれほど邪悪な感じが出てなくて、妹に対する誘拐?を別にすれば、ただの放蕩者ぐらいな感じ??妹も怖がってるって書いてあるんだけど、、妹からあまり恐怖感を感じられない??愛人にしてもイマイチ意地悪感が浅いっていうか・・・・。ヒーローも愛人に対してもっとしゃきっとしてほしいなぁ・・・。2013/04/02
こげぱん
0
⭐︎2016/02/18
まめもち
0
父親の借金のために結婚するヒロイン。ヒーローは客観的に見ればお買い得物件なのにかたくなに反発するヒロインに少々いらつく。ヒーローも女は男に従うべきという考えだから言い争いばっかり。ヒーローの訳ありらしい妹のことも出し惜しみしすぎ。悪いやつとヒーローの愛人がくっついて、円満にまとめようとしたのがいまいち。2016/01/11
mu
0
このヒロイン無理だわ。 いいところもあったような気もするけど。 ただの勘違い娘だゎ。2013/09/02